外界が色褪せて見える知覚変容を生じる脳のしくみを発見 ドーパミン受容体密度が高い人ほど、色褪せて見えると錯覚している時、前頭葉と頭頂葉の神経活動が高くなる 知覚変容を伴う離人感・現実感消失症1)を生じる脳のしくみの理解と、それに基づく新たな診断や治療につながることが期待される 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長 平野俊夫。以下「量研」という。)放射線医学総合研究所(以下「放医研という。」脳機能イメージング研究部の山田真希子チームリーダーらは、外界が色褪せて見える知覚変容により、現実味が感じられなくなる脳のしくみを発見しました。 「世界が色褪せて見える、見ているものに生命感を感じられない」などの知覚変容は、健常者においても一時的に経験されることがある感覚ですが、それが長期にわたって持続して自分自身や外界に対して現実味が感じられなくなる、離人感・現実感消失症という症状があります。
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