【ワシントン=柿内公輔、犬塚陽介】何かにつかまらないと立っていられないほどの横揺れが数十秒間続いた。米東部を23日襲った強い地震は、首都ワシントンの政府関係者や市民に東日本大震災も想起させ、市内は一時混乱した。 「日本の地震が頭をよぎって怖かった。すごく強い揺れを感じた」。米連邦議会職員のシェリー・ハンさん(46)は、地震が起きたとき会議中だった。職員は屋外避難を指示され、ハンさんや同僚も外に駆け出たという。記者が日本人と知ると、「さぞかし怖い思いをしたでしょう」と気遣ってくれた。 多くの商業ビルでも退避命令が出され、街頭はビジネスマンらであふれかえった。信号機があちこちで消灯したため、交差点では警察官が「早く道を渡って!」と汗だくで交通整理に追われていた。揺れに肝をつぶしたのか、路上に車を乗り捨てていくドライバーが続出したこともあり、市内は大渋滞になった。 「急いでテレビをつけたら