選挙で勝つには「闘う姿勢」と政治的な「色」が必要だ 今、トランプ氏がなぜ勝ったのかの分析が花盛りだ。ラストベルト地帯(錆びついた工業地帯=アメリカ中西部から一部大西洋岸に至る、衰退したかつての重工業地帯)を制したとか、白人労働者たちの怒りの声を吸収したとか、クリントン氏が黒人票を意外に吸収しきれなかったとか。 こんなのを投票所の出口調査の分析でやっても意味がない。 というのも、そもそも世論調査が全く効かなかったのが今回の大統領選挙だ。それなのに、またも投票所の出口調査という世論調査で分析することに、どれだけの意味があるのか? 政治評論家気取りではなく、選挙を経験した者、しかも真に勝つか負けるか、生きるか死ぬかの選挙をやり続けてきた者であれば、巷の世論調査がどれだけ当てにならないかは分かっている。 特に選挙結果が事前の世論調査とは大きく違うものになった場合、出口調査にはほとんど意味がない。論