仏リール郊外の工場から立ち上る煙(2015年4月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/DENIS CHARLET 【9月2日 AFP】地球温暖化は、海の食物連鎖で重要な役割を担う微生物に、逆戻りできない変化を生じさせるとの研究結果が1日、発表された。 温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の大気中濃度の上昇は、シアノバクテリア(藍色細菌)と呼ばれる微生物をターボチャージャー付きの窒素処理機械のような存在に変えることが今回行われた実験で示された。 研究を主導した米南カリフォルニア大学(University of Southern California)のデービッド・ハッチンス(David Hutchins)教授はAFPの取材に「これは、海の窒素サイクルを根本的に変えると思われる」と述べ、「一部の微生物は、不可逆と思われる方法で、未来の環境変化に適応する可能性があることを、今回の研究結果は示唆してい