兵庫県淡路市釜口の海岸沿いに立つ「世界平和大観音像」と、周辺の建物の老朽化などに住民から不安の声が上がっていることを受けて、市の世界平和大観音像検討委員会は28日、像の危険個所などを調べる現地調査を行った。 すぐに倒壊する危険はないが、今後も建築家らを交えた調査を行い、危険性を住民に周知していくという。 像は高さ約100メートルで、1982年に地元の実業家が観光施設として建設。像の展望台から大阪湾が一望できるとして一時評判になったが、実業家とその妻が亡くなると相続人がおらず、2006年に閉鎖。周辺の宿泊施設、遊技場などの建物と共に管理されなくなり、荒れるに任せた状態になっていた。 町内会は閉鎖直後から、「像の隣にある塔の屋根がはがれており、危ない」「宿泊施設のプールは水がたまったままで不衛生」などと市に苦情を申し入れていた。市は実業家の遺族らに連絡を取るなどしているが、現在の所有者ははっき