大相撲の横綱朝青龍が初場所中に泥酔して男性に暴行したとされる問題で、東京都の石原慎太郎知事は29日の定例会見で、朝青龍を「あんなものは横綱じゃないよ、僕に言わせれば。日本の相撲の横綱じゃない」と声を荒らげて批判した。 石原知事は、相撲が国技とされているのは勝ったときにガッツポーズや派手な動作をしないなど「完成され洗練された様式」のためだと指摘。朝青龍について「まったくそれから外れている」とし、「格闘技は強いかもしれないが、それを是とするなら、相撲はどんどん形骸(けいがい)化し様式の美しさがなくなって、文化じゃなくなっていくと思う」と述べた。 一方、角界の改革を目指すとして、日本相撲協会理事選挙に立候補した貴乃花親方(元横綱)については、「非常にいちずで珍しく純粋なお相撲さんだ」と評価。「僕は支持しますね、頑張ってもらいたい」とエールを送った。