■テレビ討論会すら開かれない異常事態 7月5日投開票の東京都知事選挙は史上最多の22人が立候補しているにもかかわらず、盛り上がりを欠いている。“主役”とされる現職の小池百合子知事(67)が公務を口実に雲隠れしているからだ。新聞・テレビは「選挙期間中は候補者は公平に扱わなければならない」という原則があるため、小池氏抜きで他の候補を取り上げるのが難しい。結果として、選挙自体の露出が極端に少なくなっている。 いまだに候補者を集めたテレビ討論会すら開かれていないという異常事態だ。これが、小池氏の作戦であることはいうまでもない。 表に出れば数多ある“不都合な真実”を指摘される恐れがあるからだ。その最大のものが長年くすぶり続けていたカイロ大学卒業という「学歴詐称疑惑」だ。小池氏の出馬表明直前にカイロ大学が在日エジプト大使館を通じて声明を出すという不可解な事態に発展し、それがまた新たな疑惑を呼んでいる。