ぐるなびはグルメ情報サイト「ぐるなび」で利用していたCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)を米Fastly(ファストリー)提供のサービスに変更した。同社開発部門開発部Chief Tech Leadの宇佐川卓弘氏は、「キャッシュのヒット率は90%以上、データセンターへのアクセスが10分の1程度に減った。画面のレスポンス性能を最大20倍に改善できた」と語る。これにより、サーバーの負荷は下がり、レスポンス性能が向上した。「(ぐるなびと利用者の)双方にメリットがある」(宇佐川氏) CDNの変更がここまで大きなメリットをもたらしたのか。ぐるなびの事例を詳しくみていく。 動的コンテンツをキャッシュすることでヒット率がアップ ぐるなびのCDNをファストリーに変更したのは2022年10月。従来のCDNでは、画像やCSS、JavaScriptといった更新頻度の低い静的コンテンツをキャッシュ対象にして