「岬の兄弟」 ヒューマントラストシネマ有楽町にて。2019年3月31日(日)午後2時50分より鑑賞(スクリーン1/D-12)。 ~足の悪い兄と自閉症の妹。その生き様にただ圧倒される 去年の「カメラを止めるな!」は極端な例だとしても、最初は細々と上映していたインディーズ映画が評判を呼び、拡大公開されるケースがたまにある。「岬の兄妹」(2018年 日本)もそんな映画だ。 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション長編部門で優秀作品賞と観客賞を受賞したとはいうものの、3月1日の公開時は全国7スクリーンのみの上映。だが、次第に上映館数を拡大させている。いったい何がそんなに評判なのか。遅ればせながら足を運んでみた。 ある地方の港町。足が不自由な良夫(松浦祐也)は自閉症の妹・真理子(和田光沙)と暮らしている。だが、良夫は勤め先の造船所をリストラされてしまう。生活に困窮した良夫は真理子に売春