この研究が大変有名になったこともあり、「心理的安全性」は日常的に使われるようになりました。先日もある人が「うちの職場は心理的安全性が全然ないんですよね」とぼやいていました。 ちなみにどんな様子なのかと尋ねると、「ある案件について意見を出したら、上司や先輩からいろいろとダメ出しをくらってしまいました。あれでは、意見を言う気もなくなります」とのこと。どんな対応だったらよかったのかと続けて聞くと、「せっかく意見を言ったのであれば、否定するのではなく、まずはそれを受け入れて欲しい」というようなことでした。 「否定」されたら「心理的安全性」はないのか この話を聞いて「心理的安全性」とはそんなことだったか?と疑問に思いました。エドモンドソンの著作や発言をみると、彼女の問題意識の源は、医療ミスやスペースシャトルの打ち上げ失敗、鉱山での岩盤脱落事故への対処など、危機的状況において、率直に意見がなされないこ
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