韓国のアイドルグループのメンバーの父親が、認知症の両親の介護に悩み、無理心中したとみられる事件が起きた。韓国ではこれを契機に、認知症をめぐる問題の深刻さが注目されているという。高齢化社会の進行とともに、世界各国でも認知症患者の増加が懸念されており、2050年には患者数が現在の3倍に増えるという試算もある。韓国での問題は人ごとではない。 ■「両親は私が連れて行く」 メンバーは「SUPER JUNIOR」のイトゥクさん(30)。中央日報や朝鮮日報(いずれも電子版)によると、1月6日午前9時20分ごろ、ソウル市内の自宅で、イトゥクさんの父親(57)とこの父親の両親にあたる祖父(84)、祖母(79)が死亡しているのを親族が見つけ、警察に通報した。祖父母は首を絞められた状態で、布団が首のあたりまでかけられ、父親は祖父母の遺体近くのタンスの取っ手にヒモをくくり首をつっていた。 イトゥクさんの父親は19