政府は8日、9月2日のサッカー・ワールドカップ(W杯)アジア3次予選で日本と対戦する北朝鮮代表チームの入国を特例として認める方針を決めた。11月には北朝鮮で日本-北朝鮮戦が行われる公算が大きい。菅直人首相は日朝国交正常化に意欲を示しており、サッカー代表の相互訪問に乗じて日朝協議再開を画策しているとの指摘もある。 松本剛明外相は8日の衆院予算委員会で「例外的に入国を認める特別の事情にあたる。ビザ(査証)の申請があった段階で適切に対処したい」と述べ、北朝鮮代表の入国を認める考えを表明。応援団や報道陣に関しては「選手と必ずしも同じ位置付けではない。わが国の措置や法令をクリアすべき、さまざまな課題がある」と慎重に対処する考えを示した。