進化生物学の一般的な見解によれば、長い脚は速く走ることに適応したサインであるという。 しかしティラノサウルスをはじめとする70種以上の獣脚竜の脚を分析したメリーランド大学(アメリカ)の研究によれば、ことはそう単純ではないようだ。 この研究では、500グラム程度から9トンを超えるものまで、さまざまな恐竜の脚のバランス・比率・体重・歩き方が分析されている。 そこから判明したのは、長い脚は確かに速く走るためのものかもしれないが、同時に持久力や効率を追求した結果である可能性もあるということだ。 つまり速く走る短距離走よりも、長く走り続けるマラソンの方が得意であるとも考えられるのだそうだ。