志を持って、リーダーとして企業や組織を率いる女性たちを紹介するこの連載。第5回となる今回は、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市でデニム工場を営む、オイカワデニムの及川秀子社長にスポットライトを当てる。及川さんは2012年に日本政策投資銀行主催で開かれた「第1回女性新ビジネスプランコンペティション」で女性起業震災復興賞を受賞した。 1981年に誕生したオイカワデニム。夫の死とグローバル化の波という2度の苦難を乗り越えて生まれたオリジナルのジーンズは、知る人ぞ知る「通のジーンズ」として名を馳せる。2011年の東日本大震災以降は、デニムを使ったバッグの製作を通じて地元の雇用を増やし、被災地域の復興に向けて新たな取り組みを開始した。縫製工場を経営しながら女手ひとつで3人の息子を育て上げた、及川社長の「激動の半生」を振り返る。