韓国のキリスト教信者の数は現在、全人口の約3割を占めている。(日本のキリスト教信者は全人口の1%未満) 普及の経緯と歴史 韓国で本格的にキリスト教の拡大普及が始まったのは、1900年代初頭からである。特に、1919年3月に勃発した「3・1運動」にキリスト教が取り上げられ、キリスト教信者達の多くが参加したことにより、普及の大きな要因となった。 本格的なキリスト教普及の要因は、「3・1運動」におけるリバイバル運動が要因であるが、その普及の過程を見る限りにおいて、普及の仕方は線ではなく、点の普及であることがみられる。 1960年代以降の普及の中核となったのは、地方出身の中高年女性達であった。彼女達は、韓国の地方に根強く残る儒教や巫女信仰の因習からの束縛を嫌い、田舎を出て都市部へ向かう過程で、新たな信仰の対象として、キリスト教を選択した。その為、韓国の都市部ではキリスト教会の繁栄振りがみられるが、