■ 木曜、金曜両日、予算委員会質疑の模様を観た。 確かに、今までの質疑の光景とは違う。政府を問い質しいているのは、政権担当経験を持つ「最強の野党」である。 この二日の質疑で気付いたことがある。平野博文官房長官における「戦闘能力」の乏しさである。官房長官とは、「内閣の要」と呼ばれるぐらいだから、その役割の重さは、外務大臣や財務大臣を遙かに凌駕する。現在、閣内から次々とバラバラな発言が飛び出し、自民党政権下でなら「閣内不一致」と批判される情勢を捌くことができず、それに鳩山総理務自らが釈明して事態を複雑にしているのは、官房長官の能力の乏しさの故である。 谷垣禎一自民党総裁の「天皇と政治」に関する質問をを前に、右往左往したのは、その証左である。 雪斎が観たいのは、予算委員会質疑の中で、加藤紘一、中川秀直、福田康夫、細田博之、与謝野馨、町村信孝、河村達夫といった自民党政権下の歴代官房長官経験者が、平