→紀伊國屋書店で購入 「現代社会の「メディア・エスノグラフィ」として」 本書は、マンガ『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平)を題材に、「社会学の成果を紹介しつつ、社会学の多面性や魅力」(P115)を伝えようとしたものであり、現代日本社会の様々な問題点が浮き彫りにされると共に、それらに対して社会学がどう向き合うことができるのかが示された著作である。 プロローグで示されたリスク社会論(「今のこの時代に、この地球に生きるがゆえに、誰もが避けようのないリスク」―P27)に始まり、都市社会学、家族社会学、教育社会学、メディア論、ジェンダー論、感情社会学、労働社会学、社会病理学、福祉社会学、そしてエピローグの社会階層論にいたるまで、リアルな社会問題を入り口にして、社会学の多様性とその魅力を伝える入門書としての試みは、十分に成功しているものと思われる。 あとは、主たる想定読者である学生たちが、マンガのウシジマ
![中央大学(メディア論・文化社会学)・辻 泉の書評ブログ : 『社会学ウシジマくん』難波功士(人文書院)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ca051722d5b5f5ac41b9c3984b9dee3a96b3970b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2FK%2FKinokuniya%2F20180502%2F20180502204834.jpg)