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『人種とスポーツ――黒人は本当に「速く」「強い」のか』川島浩平(中公新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
→紀伊國屋書店で購入 「『黒人』の身体能力神話を解体する」 スポーツの国際大会の中継を見ていると、「... →紀伊國屋書店で購入 「『黒人』の身体能力神話を解体する」 スポーツの国際大会の中継を見ていると、「黒人選手は身体能力が高い」という表現が実況のアナウンサーや解説者の口から頻繁に聞かれる。また、それに対をなして「身体能力で劣る日本人」「組織力の日本人」という表現も同時に使われる。ここでは、「黒人とは誰なのか」「身体能力とは何か」ということが一切定義されないまま、視聴者との間の共有されるべき前提となっているように思える。 「黒人選手は身体能力が高い」という表現がステレオタイプな表現であり、それ自体つくられたイメージであることは、多くのスポーツ社会学者やジャーナリストが度々指摘してきた。それでも「でも、黒人選手の身体能力は高いでしょ」という反応は絶えることがないし、そういった疑問に正面から答えようとしたものにはなかなか出会ったことがない。 本書は、さまざまなスポーツの歴史や資料をもとに、「本当
2012/12/05 リンク