PARaDE代表の中川淳が、企業やブランドの何気ない“モノ・コト”から感じられるライフスタンスを読み解く連載。この2月末で、中川政七商店の会長職を退任した中川は、その理由を「ビジョン達成のため」と語る。その決断に秘めた真意とは。人生100年時代に価値を生み出し続け、自分と社会の幸福を追求するために有用な人生の戦略について、お届けする。 「ビジョンを達成するために退く」と経営者やマネージャーに言われたら、普通は混乱してしまいますよね。「いや、達成するために進むのではないのですか?」という心の声が聞こえてきそうです。 2025年2月28日、私は23年間務めた中川政七商店の代表取締役会長を退任しました。まだ50歳なので経営者としては若輩ですし、皆さんから「まだ早いのでは」「なぜ?」と言われたのも確かです。しかし、この決断はもちろん突然ではなく、かなり以前から準備してきたこと。自分が退任することで
