我々が生きる世界では、まるで絶え間ない土砂降りのように情報が流れ込んでくる。そんな現代を生きるリーダーには、そうした情報の洪水に巻き込まれず、意味のある流れを見いだして進んでいくという課題が突き付けられている。 こうしたデータの大洪水のなかで適切なリーダーシップを発揮するには、ありとあらゆる情報を集めるのではなく、必要な情報を選び、理解し、賢く利用することが求められる。 情報が飽和状態にある時代に道を切り開こうとするリーダーとして、我々のミッションは明確だ。雑音だらけのデータをふるい分けること、生のデータから知識を抽出すること、そして最も重要なのは、見識(Wisdom)を活かすことだ。 見識の基礎 リーダーシップの目標は、単に知識を集めることではない。得られた知識を、意義のある生産的な形で活用することが目標となるはずだ。これはすなわち、リーダーは見識を養う必要があるということだ。 見識とは