人類は進歩を遂げ、孔子ほどの賢人でなくとも40歳になると惑わなくて済むようになったのだろうか。 「かなり惑い易い状況にあるというのが実態ですね」 そう言うのは人材コンサルタントであり、自身も来年40歳になるアラフォーの常見陽平さん。 「今年40歳になった1973年生まれの人は、第2次ベビーブーマーのピークで人数が多いんです。つまり団塊ジュニアのアラフォー世代は、ずっと厳しい受験戦争にさらされてきました。そしてようやく大学に入ったと思ったら就職氷河期に突入して大変な思いをしています。社会に出てからも上にはやたらと元気に頑張っているバブル世代がいて、下には物心ついた時から不況で、今までのルールにまったく囚われないまったく違う価値観を持った若い世代が控えていて、板挟みで宙ぶらりん感があるのがアラフォー世代なんです」 自分たちの世代の役割が不明確で、先が見えず惑いがちなのが今のアラフォーだと常見さ