【ロンドン=伊東和貴】ノーベル平和賞の選考を支援するノーベル研究所(ノルウェー)のルンデスタッド所長は27日、地元テレビの取材に対し、中国の政府高官が「中国の反体制活動家に今年の同賞が授与された場合、中国とノルウェーの二国間関係に影響を及ぼす」と同氏に語ったことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。 同通信によると、中国の傅瑩外務次官が今夏、オスロの中国大使館でルンデスタッド氏と面会した際に、「(反体制派への授賞は)非友好的な行為とみなされ、ノルウェーと中国の関係を悪化させる」と語ったという。これについてルンデスタッド氏は地元テレビの取材に「ノーベル賞委員会の決定には何の影響も及ぼさない」と強調した。 ノーベル平和賞には例年、中国の人権活動家が有力候補として浮上。今月21日付の英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、中国の民主化を呼びかける「08憲章」を起草したとして実刑判