かくして世界の様々なメーカーから登場したホットハッチは、SUVが幅をきかせる今の時代において、その数は随分と減ってきている。特に日本車の世界では、もはやそんな車種は皆無と言ってもいい。スポーツカーであっても「人気はハイブリッド」だったりするのが、この国のマーケットの特徴なのだ。 とはいえ、ハッチバック車ゆえの高いユーティリティ性や、コンパクトさが生み出す日常シーンでの取り回しの良さは、いまでも大きな魅力といえる。ホットハッチという名称があまり使われなくなった昨今でも、欧州ではまだまだ高い人気を誇っている。 そんな状況のなか、新開発エンジンの搭載などによりライバルを圧倒する走りのポテンシャルと、セダン・モデルを新たにラインナップにくわえ、かつてのホットハッチを現代風に解釈したスポーツモデルが登場した。それが今回紹介するアウディ発の新型RS3シリーズだ。 新開発の5気筒エンジン RS3にセダン