「腕時計の本質を熟知した名門ブランドが コネクテッド・ウォッチで示した時計の可能性」多機能なデジタルデバイスを腕に巻く─未来の時計としての先駆けとなったアップルウォッチは、スマートフォンとの有機的な連動を実現しつつ、ケースクオリティや装着感といった”感覚性能”にまで秀でていたのだから、時計関係者の驚きと畏怖は相当なものだったはずだ。 しかしアップルに続く新興のデジタルメーカー製のコネクテッド・ウォッチは、装着感に対して驚くほど無頓着だった。結果、時計専業ブランドに追い風が吹きはじめる。スイスをはじめとする既存のメーカーは時計を腕にすることの感覚的なバランスポイントを研究し熟知していたからだ。 飽和状態となっていたコネクテッド・ウォッチ市場に新風を吹き込んだのは、ルイ・ヴィトンだった。リデザインされたタンブールをベースにして、ダイヤルを豊富に揃えた。”モノグラム”や”ダミエ”などの定番から、