あのですね。「被害」とか「詐欺」とかがそこまで強調されるなら、「科学にみせかけてる」かどうかは、そんなに大事なことではないと思うんですよ。 だって、「科学に見せかけて」いようがいまいが、被害は被害なんだもの。「科学に見せかけてる」ものによって引き起こされた「被害」がとりわけより重大だと考える理由がない。素人が引っかかりやすいからダメっての? そのために消費者保護の法律があり、薬事法があり云々するわけだから、それはそういう問題になっちゃうよ。 つまり、「被害」を強調すればするほど、ニセ科学批判はただの消費者問題に堕するしかなくなる。で、これが海外の懐疑主義者団体とは違う、日本のニセ科学批判がもともとはらんでるパラドクスだと思いますな。 で、こういうことの片方で「ニセ科学の蔓延は社会の病理」とか言っちゃうわけでしょう?ポジションが最強なんだ。