せっかくノーベル賞受賞したんだし、この場末のブログでも彼がどんなことしているか書いてみよう。(←みーはー) 新しい経済地理学の入門といって差し支えない。 一章では収穫逓増と生産要素の移動費をキモに、どのようにして中心・周辺構造が全国的な規模で内生的に現れるかを見る。米国では南北戦争から一次大戦までの間に起こったとしている。 二章ではマーシャルの古典的なアイデアである産業の地域集中化について語る。労働者市場の集中は各労働者にメリットがある。技術の波及が重要なのは何もハイテク企業に限った話ではないことを言って、締める。 三章では国境をどのように考えるかを語る。政策が財・生産要素の移動に影響を与えない限り国境を考える必要は無いのだ。比較優位・共通通貨の効果・ 幼稚「国家(not産業)」保護の議論について検討した後、カナダの事例を扱う。 グローバル化の本は枚挙に暇が無い。経済学の切れ味はそのフェア