02年1月号 「輪廻する世界 井内洋と『プロジェクトRS』」 『斑鳩』を前にして、我々が知っておくべきこと。 ●本文 今回のお題は、ゲーム単体として捉えた場合は『レイディアントシルバーガン(トレジャー/98年)』(以下シルバーガン)ということになる。もちろん、発売年だけを見るならば、本来このコーナーでレゲーとして取り上げるほど古い作品ではないかも知れない。 しかし、『シルバーガン』をはじめとする「プロジェクトRS」に込められた、開発者・井内洋氏のスピリッツは、このページに関心を寄せてくれる読者の琴線に、必ずや触れるものと思う。 今回のオールドゲームミュージアムでは、筆者の最大級の敬意と共に「井内洋とシルバーガンの世界」を紹介しよう。 ■輪廻のサイクル 『シルバーガン』の世界や、それが生まれた理由をより深く理解するためには、井内氏がどういった視点でゲームの進化を見ているかを知る必要があるだろ