17日午後、相模川左岸の平塚市須賀で、河口近くにアザラシが横たわっているのが見つかった。新江ノ島水族館によると「ワモンアザラシ」か「クラカケアザラシ」とみられ、湘南地域で目撃されるのは珍しいという。 白い毛に覆われ、全長1メートルほど。人を怖がる様子はなく、大きな目で見物客をじっと見つめたり、あくびをしたり。相模川にちなみ「さがちゃん」、茅ケ崎市柳島に近いことから「やなちゃん」など思い思いに呼ばれていた。相模川の別名馬入(ばにゅう)川と人気アイドル名に引っ掛けて「ばにゅばにゅ」の声も。 愛くるしい姿を写真に収めようと、午後6時過ぎには約30人の人だかりに。現場は平塚市の飛び地のため、平塚署員が川を越えて警戒に当たった。近くに住む男児(5)は「顔がかわいかった。こんなに近くで見たのは初めて」と、しゃがんでじっと見つめ合っていた。 アザラシは薄暗くなり始めた午後7時半ごろには自力で海へ帰