睡眠時の「質」をデジタル化する流れが注目を集めている。身体の情報を取得して、健康管理や維持に役立てようとする「ウェアラブル端末(身につけて持ち歩くことができる情報端末)」と呼ばれる機器が相次いで登場しているのだ。 米国で開催される、ITの未来を占うショーケースといわれることもある1大イベント「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」において、2016年のInteractive Innovation Awardのウェアラブル部門を受賞したのは「Quell」という身体の痛みを緩和するデバイスだ。微細な電気信号を体内に発信することで脳に働きかけ、痛みをやわらげる物質の放出を促すという。コンテスト「ReleaseIt」では、優勝した睡眠用アイマスク「NEUROON」が話題となった。睡眠中の心拍数や眠りの深さ、浅さのデータがアプリを通じて可視化されて、より最適な仮眠のアドバイスを受けることができるとい