帰還直後の古川さん。「頭が重く支える首が疲れる。首が据わらない赤ん坊に戻った気持ち」(提供:JAXA/NASA/Bill Ingalls) 167日間の宇宙滞在を終えて、古川聡宇宙飛行士が地球に帰ってきた。おめでとう!初夏に飛び立ち帰還したのは真冬。宇宙ではエアコンで一定の温度湿度に保たれ季節感がない。「冷たくて新鮮な空気は素晴らしい」と宇宙船から出てきた古川さんは言った。日本人で最長の167日間の連続宇宙滞在記録を達成し、笑顔を浮かべながら、その顔はやや青白くむくんでいた。その後スタナイ空港に移動して行われたセレモニーでは、自らの足で歩いたものの野口飛行士らが後ろでしっかりと支える。頭を決して動かさず直立不動だ。 古川さんはこの時の自分を「軟体動物のよう」とツイッターで表現した。身体の重心がどこにあるかがわからず、力が入らなかったのだという。「宇宙では身体を斜めにしてもひっくり返ってもバ