ザックジャパンの引き出しに、エレガントな解決策はもう残っていないのかもしれない。しかし壁を跳び越えられないならば、壊れるまでハンマーで叩き続ければいい。 >ギリシャと対峙したW杯第2戦はスコアレスドローに終わった。週替わりのテーマで日本サッカーを論じる『J論』では、「勝ち点『1』。断崖に立つ日本代表に窮余の一策はあるのか?」と題してギリシャ戦を総括しつつ、コロンビアとの第3戦を占っていく。初回となる今回は博識の党首・大島和人が、ギリシャ戦における日本の失敗に切り込む。吉田麻也のパワープレーを「枝葉末節」と断じる一方で、「その前の80分、85分」にあった問題を考える。 ▼吉田を上げた時点で負けだった 1億2千万人から、世界中のサッカーファンから「なぜ?」という声が聞こえてくる試合展開だった。 なぜ10人のギリシャを崩せなかったのか? なぜ交代枠を残したのか? なぜ吉田麻也のパワープレーだった