「軽くても深く、文体を気にして書いています」 去年八月号(九月号だったかな?)のダ・ヴィンチで、桜庭一樹さんが仰っていた言葉。 私が思うに、好きな作家の文章を真似していったら似ていってしまったように、「ライトノベルを書いている感覚で小説を書くと、ライトノベルしか書けなくなる」という恐ろしさがある。 ライトノベルの真似をしてライトノベルを書いていたら、ライトノベルしか書けないのは当たり前なのである。(多分)内容にしても、実がない面白みのない話になってしまおう。 だから、ライトノベル書きはライトノベルを読まないほうがいいのである。元々軽薄な文章をこれ以上薄っぺらくしてどうするんだ。文章の軽さをストーリーで補わなければならないのに、内容まで薄くしてどうするんだ。 昨今のライトノベル界に一抹の不安を抱いている。 電撃なんか「ライトノベルを突破しろ!」というアオリまで作ったけど、一番ライトノベルらし