各所の音楽系ブログを読ませていただいているのだが、音楽を鑑賞することに徹底している方々のブログは読んでいて楽しい。色々な聴き方があるのだなと感じさせてもらえるし、文体が本当に様々なのだ。僕が今ひとつ馴染めなかった曲や演奏を、僕が書けない文章で活き活きと表現されているのを見ると、その人の気持ちになってもう一度聴いてみようかなと思う。そんな出会いや振り返りが楽しいのだ。 けれど、プロフェッショナル、アマチュアの違いなく、演奏者の方々のブログから感じる雰囲気はどことなく画一的な気がする。「こうあらねばならない」、そんな断定的な口調が多い。どちらかと言えばアマチュアの方々のほうがそんなテンションが高いかも知れない。僕もかつて(今も?)そういうことを言ったことがあるかも知れない。 プロフェッショナルにとってみれば、聴き手にお金を払ってもらって演奏するわけなので、音楽はプロフェッショナルのプレイヤーの
■ 今回は最終回的大団円へ向けての準備という側面が強かったのですが、面白かたーでありますよ。もう、千秋とのだめが出ていればどんなにつまんなくたって許せてしまうのはスマスマで証明済み。キャラクターが独り立ちするところまで来たドラマの完勝ですね。 ■ さて、いよいよ次回はサントリーホール公演なわけで、私的に一番興奮したのが、次回予告でいつものサントリー大ホールで振っている千秋のシーン。えーっと、調べてみたら同時刻にはアルブレヒトが読響で第九振ってますが大丈夫でしょうか?それにアマオケでS席5000円は高くないっすか?とか、いろいろ突っ込みをいれたくなってくるものの、来週へ向けてますますヒートアップ。うぉぉ。見逃せん。 ■ と、まあ人生初連ドラに興奮しているのですが、そういえば私が昔よく見た連続ドラマは「ドラえもん」で、これぞ本物の「連ドラ」だな、とかアホなことを言っている場合ではなく、今回「の
◆「自分はモーツァルトのことなど、何も分かっていないのではないか」という気がするのです。 はじめに少し堅苦しい話になりますがお付き合いいただければ幸いです。 私は、モーツァルトのことはこれまでに何度も書いているのですが、読み返してみると結局、何も分かっていないのではないかと思うのです。 話が少し逸れます。 私は、今までの半生でいろいろな本や講義で、非常に感銘を受けて忘れられない言葉は数多くあります。 しかし、今年、ネットで拝聴した東大名誉教授、ノーベル物理学賞受賞者、 小柴先生の講義の冒頭で、先生が仰った、 あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。 「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。 という言葉から受けた衝撃・感動は、私があと何年生きるのか分かりませんが、まず間違
何のための音楽をするのか。誰のために音楽をするのか。大き過ぎる問いだけれども、音楽に携わる者なら常に自己に問いかけ続けなければいけないことだろう。誰に伝えるために音楽をするのか。伝えるものは何なのか。音楽の歓びか? 楽しみか? 陳腐に「音楽を好き」という気持ちか? 何にしろ、相手がいなければ実現不可能なものが音楽なのだと思う。同じ空気、同じ場所、同じ時間を、その場に居合わせた人間達が共有する。他の芸術や娯楽も同じように受け手の存在を欠くことはできないが、絵画や彫刻は時間の共有を強いることはない。詩や戯曲、オペラやミュージカルには言葉がある。時間の共有を強いる、いや、共有することをお願いする音楽。言葉のない音楽。その音楽の担い手たちこそ、貪欲に攻めの態度で、聴き手を呼び込み続けないといけないのではないか。 そういう意味では、オペラの存在は大きい。この日本でも、続けていく意義があると思う。音楽
先日、大好きなピアニストFさんから伺った話。 『昔の先生というのは、たいへん威厳があって怖かった。先生のお宅へレッスンに伺い、まず弾く。弾き終えても、先生は何もおっしゃらない。1分待っても、3分待っても、5分待っても、10分待っても、何もおっしゃらない。じーっと何かを考えていらっしゃる。せめて咳払いだけでも、と思っても、それすらない。何故先生は何もおっしゃらないのだろう。何を考えていらっしゃるのだろう。いったい何がいけなかったんだろう、と必死で考える。沈黙に耐えながら、考えて考えて考えると、(あっ、そうか!先生のおっしゃりたいことはこれなのか!)と閃く瞬間が訪れる。そういうレッスンだった。 試験の前なども、先生が静かに、「試験はいつ?そう、来週。……もうちょっとなんとかならないかしらね」、とおっしゃる。「はいっ!わかりました。なんとかします」、と答えて、なんとかする。だから、自分で考えるこ
はてなブックマークで盛り上がっているこのサイト。 Classic Cat - the free classical music directory 見に行かせてもらったが、単なるリンク集だった。楽曲選定のバランスや演奏の質にまで気を配って構築されたものではないようで、少し脱力。クラシック音楽を無料でDLできるサイトを探して、このサイトのようなリンク集にする手間を考えれば凄いなと思うけれども。玉石混淆な状態で無料DLさせて鑑賞してもらった結果、「クラシックってこんなもんか」と思われないかと心配。 クラシックって、何が面白いんだろうな。僕はとても好きなのだけど。 クラシックの面白さは、聴き方に決まりがないことかな。「他のジャンルの音楽でも聴き方に決まりはありませんよ」と言われてしまいそうだが、クラシックはその中でも突出してると思う。「クラシック」と一括りにしてしまうには、あまりにも膨大な音楽作
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く