ピレネー越えの次は、パンプローナまでが目標。牛追い祭りやヘミングウェイで有名なナバラ州の州都です。 サンジャンピエドポーから田舎町ばかり歩いて来て、出会うのは巡礼者相手の宿やバルのひとばかり。パンプローナの手前の街まで来て、市井に生きる真っ当な人々の姿が新鮮でした。公園のベンチでバックパックを肩から下ろして一休みしていると、通りかかった高齢の女性に「まあ、あなたは巡礼者なのね。ブエンカミーノ(良き巡礼を)!」と声をかけてもらいました。「宗教的な理由で歩いている巡礼者はほんの一握り。インナーピースを求めてとか、自分のために歩いている人がほとんど」と口々に言います。中にはいかに早く歩き切るかを目標にしているアスリートタイプもいます。 韓国人のスンニと「欧米人とは脚の長さからして違うから、比較する気にもならない」と話しているのですが、時間がかかっても自分の足で行けるところまで行ってみようと思って