スウェーデンの財政を引き続き管轄することになったボリ財務大臣は、先週火曜日に来年2011年の予算案を議会に提出した。恒例として財務省から議会までの数百メートルの道のりを予算案を抱えながら行進し、その後、議会の予算委員会で与野党が討議を行った。 私はこの日たまたまスウェーデン議会の建物を訪ねる機会があった。討議は委員会室ではなく、大きな議場を使って行われるものの、出席しているメンバーは予算委員会のメンバーがほとんどのようだ。しかし、議会のカフェテリアや議場外のスペースには新議員を含め、様々な議員が行き交っていた。物議を醸している新しい社会保険大臣も見かけた。議会の労働市場委員会の事務を担当している職員の人が言うには「新しい議員が多いから、名前を知らない議員もいっぱい見かける」と、この職員にとっても新鮮な雰囲気が漂っているようだった。 さて、2011年の予算案の中身は、9月の国政選挙に先駆けて