ブックマーク / kaikaji.hatenablog.com (42)

  • 『マルクスの使いみち』の使いみち - 梶ピエールのブログ

    マルクスの使いみち 作者: 稲葉振一郎,松尾匡,吉原直毅出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/03/11メディア: 単行購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (50件) を見る なんか、不遜なタイトルですみません。このは既に多くの人があちこちで感想を書いているようだけども、とりあえず自分なりの関心にひきつけて読み、今まで断片的だった知識を整理する意味で「使え」そうだ、という意味をこめてみました。 さて、個人的にはやはり二章の搾取をめぐる議論のところが面白かった。吉原氏自身による解説における以下の箇所が両者の立場についての簡潔な説明になっていると思う。 http://www.ier.hit-u.ac.jp/~yosihara/usagemarx.htm 生産的資産の乏しい個人はそれが豊かな個人に比して交渉力が弱くなる可能性がある、まさに労働者と資家の関係のよう

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    haruhiwai18 2019/04/04
    "農産物生産の変動に対する社会的なリスクシェアリングの仕組みが整っておらず…分益小作制は地主と小作人の双方にとって合理的な選択の結果""定額借地制は小作人にとって不作の時のリスクが大きすぎ" →なるほど
  • 深圳のデザインハウスに見る「仲介」と「パクリ経済」の効用 - 梶ピエールのブログ

    最近国立大学では冬休みがどんどん短くなってきていて、この年末から正月にかけてもまともに読書する時間が持てなかったのだが、その中では藤岡淳一『「ハードウエアのシリコンバレー深セン」に学ぶ』(インプレスR&D)がとても印象的だった。 「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing) 作者: 藤岡淳一出版社/メーカー: インプレスR&D発売日: 2017/11/24メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 藤岡氏は、深圳に社を持つEMS企業、ジェネシスの創業者・社長として2001年から10年以上にわたって深圳の製造業の現場で活躍してきた実業家だ。通常、中小企業のオヤジが成功談をにしましたというと、他人にはあまり参考にならない苦労話、自慢話でお腹イッパイ、、と思われがちだが、このはそういった類の

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    haruhiwai18 2018/08/21
    "パクリ行為…をビジネスとして成り立たせるシステムが自生的に出来上がっていき、そのシステムが同時にクリエイティブな企業のリスクテイキングな行為もサポートするような「意図せざる機能」" →なるほど(こなみ
  • それでも中国は世界第二位の経済大国である(下) - 梶ピエールのブログ

    実質GDPが過大評価されるということはどういうことか (承前)さて、書の59ページ図表9では、中国経済の公式統計が様々な「疑惑」を抱えていることをもって、「中国の実質GDP成長率が1985年以降の30年間、毎年3%水増しされている」という「控えめな」仮定をおいたとしても、実際のGDPは公式統計の3分の1であり、日を下回ってGDPは世界第3位になる、と述べている。言うまでもなく、この主張は書のタイトルの根拠にもなっている。ただ悪いけど、これは典型的な「ダメな議論」だと思う。 「中国のGDP統計に怪しいところがある」というのは事実だし、「年によっては実質成長率が数%過大に評価されている」ことも十分あり得る話だ。だからといってそこから「30年もの長期にわたって3%過小評価され続けている」という結論は、どうやったって出てこない。 そもそも、「実質GDP成長率の水増しが少しずつ重なって、最終的

    それでも中国は世界第二位の経済大国である(下) - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2017/10/28
    "実質値と名目値の区別が全くついていないか、分かっていて「中国経済にたいしてよい印象を持っていない、それほど経済統計に詳しくない人たち」をごまかそうとした印象操作" →りふれは(≠リフレ派)の手口
  • それでも中国は世界第二位の経済大国である(上) - 梶ピエールのブログ

    先日、中国共産党の第19回党大会が開かれ、その後の一中全会で新たな政治局常務委員の顔ぶれが発表されたが、それとはあまり関係なく、このところ、「中国崩壊論」がらみの記事で2回ほど取材を受ける機会があった。野嶋剛氏によるNewsPickの記事「中国経済崩壊論の問題点」(有料記事)および、高口康太氏によるNewsWeekの記事「中国崩壊の崩壊カウントダウン」である。 ただ、私は狭義の「中国崩壊」すなわち、何らかのリスクが顕在することによって近いうちに共産党政権が倒れることを予言する書籍にはあまり関心を持っていない。むしろ最近注目してきたのは、より新しいタイプの、GDPの水増しが深刻なレベルであり、実際のGDPは公式統計の3分の1程度である、といった主張を展開する、いわば「中国経済成長まぼろし」ともいうべき一連の著作である。私がこれらの著作に関心を持つのは、いわば自分の守備範囲内なので、より

    それでも中国は世界第二位の経済大国である(上) - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2017/10/28
    "全体のデータのうちどの程度の割合で粉飾決済が行われているか それなりの根拠を示さなければならないはずだが この本で紹介されているのは基本的に「こんなひどい例もある」という事例の報告" →手落ち本、と(konami
  • 「私には敵はいない」と語った劉暁波は、「私利私欲」を捨てた人だったのか、それとも「私利私欲」を貫いた人だったのか - 梶ピエールのブログ

    今年7月に劉暁波が多臓器不全で亡くなった後は、日でも数多くの追悼文や、中国共産党を非難する文章が書かれた。一方で、劉の死については、SNS上も含め、それについて積極的に語ろうとする者と決して語らない者がはっきりと別れるという意味では、中国に関心を持つものにとってもある種の「分断」をもたらすものだった。私は、劉暁波の問題について、そのような「分断」を含め、表立っては語られることがない、いわば「隠された」問題の方が実は重要である、という漠然とした思いを抱いていた。ただ、どのようにしてその問題について語ればよいのか、言葉を探しあぐねてきた。 そんな中、たまたま目にした『週刊読書人』に掲載された「劉暁波の死をきっかけに」と題された羽根次郎氏の一文は、上に述べたような「隠れた問題」を明るみに出すという点では格好のテキストだった。発表後、それほど話題になっているとは言えないテキストだが、あえてここで

    「私には敵はいない」と語った劉暁波は、「私利私欲」を捨てた人だったのか、それとも「私利私欲」を貫いた人だったのか - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2017/09/14
    "〇八憲章のようなリベラル思想に立って社会を変革しようとするなら…前提として私有財産権の不可侵性の主張をはじめ、「私利私欲」をひとまず肯定することが必要" →まず「占有」からやり直そう(木庭顕的感想)
  • 共和主義ってなんだ?―稲葉振一郎『政治の理論』について− - 梶ピエールのブログ

    先週、京都でこの読書会があり、著者ご人も参加されるというので参加してきました。その後、このに関する考えや疑問点が徐々にまとまって来たので、ブログ記事の形で公表したいと思います。主催者並びに質問に誠実に答えていただいた稲葉氏に感謝します。 政治の理論 (中公叢書) 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/01/17メディア: 単行この商品を含むブログ (16件) を見る ・・考えてみれば「共和主義」とは不思議な概念である。リベラリズムや「自由」に関するはたくさん出ているが、「共和主義」に関する書籍は専門書以外ではほとんどお目にかかることはない。「民主主義ってなんだ」、「立憲主義を守れ」という掛け声がデモで叫ばれることはあっても、「共和主義ってなんだ」という掛け声を私たち耳にすることはない。後で見るように、キャス・サンスティーンのような現代的な共和主義

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    haruhiwai18 2017/08/30
    "「お言葉」によって初めて天皇の退位問題に関する法制度が整備されるような状況を、共和主義にコミットする者は看過してもよいのか?" →まあ、天皇制廃止一択だろう、共和主義ならば(こなみかん
  • 文化大革命の「新常識」 - 梶ピエールのブログ

    今年は文革50周年ということもあって、文革をテーマにしたシンポジウムや雑誌の特集、書籍など、地味ではあるが様々な再検証の試みが行われてきた。その中でも、12月23日にNHKBSで放送されたドキュメンタリー「文化大革命50年 知られざる“負の連鎖”〜語り始めた在米中国人」は画期的な内容だった。番組のベースになっているのは、徐友漁らアメリカ在住の「文革世代」のリベラル派知識人の証言と、スタンフォード大のアンドリュー・ウォルダー教授による、中国の地方誌に記された情報を丹念にデータベース化する中で得られた研究成果である。近年の文革研究は、明らかにアメリカを中心に進められてきた。彼ら在米の研究者たちによって、従来の常識を覆す新事実が次々に明らかにされてきたからである。日でも、ウォルダー教授の研究チームに加わっていた神戸大学の谷川真一氏らが近年精力的に研究成果を発表しており、その内容は研究者の間では

    文化大革命の「新常識」 - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2016/12/27
    "「文革の暴力」には、底辺に位置する者の造反=反逆という…図式で描かれる側面だけでなく、明らかに権力による白色テロという側面も存在しており、しかも後者の規模の方が遥かに大きかった" →文化大"反動"な件。
  • 中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(下) - 梶ピエールのブログ

    承前。 4.サービス部門の推計 すでに述べたように、中国の統計制度が国際水準にのっとったSNA体系に移行する過程で、最大の懸案はサービス部門の統計をどのように整備するか、という問題であった。その後サービス部門の付加価値額の統計に関してはセンサス調査などを通じてたびたび改訂が重ねられてきた。中でも最大の修正が行われたのが2004年に実施された第1次経済センサスであり、2004年の第三次産業の付加価値はセンサスの実施後48.7%上方に修正され、GDPの名目値は16.8%上方に修正された。その後、2008年の第2次経済センサス、2013年の第3次経済センサスでもGDPの値はそれぞれ4.4%、3.4%上方に修正された。 また、サービス部門の統計をめぐっては現在でも議論が続けられている。評価が分かれるのは、サービス部門では付加価値額を生産面から直接把握するのがが難しいため、収入の側から、すなわちサー

    中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(下) - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2016/07/11
    "2014年、2015年あたりの実質GDP成長率…過大評価…の幅は年率にして最大でも2%を超えていることはおそらくない""全くのデタラメではなく、ある一定の傾向を持つ「誤差」を反映" →なるほど(こなみかん
  • 中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(上) - 梶ピエールのブログ

    中国経済というとどうも「わかりにくい」と感じる人が多いようだ。その「わかりにくさ」の一つの背景に、議論の前提となるはずのGDPなど経済統計の信頼性の低さの問題があることは間違いないだろう。最近の話に限っても、2015年に上半期の実質GDP成長率が7%という数字が公表されたころから、中国の経済統計に関する疑念やそれに関する議論が中国の内外で盛んに行われるようになった。2015年は多くの工業製品の名目の生産額がマイナスになっていたにもかかわらず、工業部門の付加価値は実質6%の伸びを記録するなど、統計間の不整合が目立ったためだ。また、2016年2月に国家統計局の王保安局長が解任され、数百人の国家統計局職員が統計データを不正に操作して利益を得たとして取り調べを受けている報道がなされたことも、そういった風潮に拍車をかけたといえる。 そのためかこのところ、統計の信頼性の低さが中国崩壊論の根拠として持ち

    中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(上) - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2016/07/09
    "現在に至るまで続いている中国の経済統計に関する様々な矛盾点の多くは、世界標準の統計システムが整備中であることから来るもの""中国GDP統計問題の原点―SNA体系への移行" →某高橋洋一本への批判も含め、読むべし
  • Voice12月号のケント・ギルバート氏の論説について - 梶ピエールのブログ

    2月10日発売の『Voice』3月号の「中国経済をどう見るのか」という特集に、他の識者とともに中国経済の見通しについての短い一文を寄稿しました。中国経済はデフレからの脱却を図るべきだが、為替制度がその足かせになっている、というこれまで繰り返してきた論点を述べています。他の方々がそろって国有企業改革などの供給側の要因を重視されているのに対し、私一人だけ金融政策と需要サイドの問題点を強調して「浮いている」感がありますが、日の失われた20年の経験を考えればデフレ状態のまま供給サイドの改革を急激に進めることのリスクは明らかだと思います。 さて、上記の一文を寄稿した後に気が付いたのですが(IRONNAに転載されていたためエゴサーチで引っかかった)、同じ『Voice』の12月号にケント・ギルバート氏が寄稿した一文の冒頭に、私が全く言ったり書いたりしていない内容のことをあたかも私の主張であるかのように

    Voice12月号のケント・ギルバート氏の論説について - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2016/02/12
    "…」なるものについていかなる発言を行ったこともありません" →「kaikaji先生ではなく、別の人が言っていたことでした(テヘペロ 」程度で終わると思うから、もう寄稿はやめた方がいいと思う(こなみ
  • いただきもの - 梶ピエールのブログ

    この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案 作者: 松尾匡出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2016/01/20メディア: 単行この商品を含むブログ (14件) を見る 著者の松尾匡さんからご恵投いただきました。タイトルの通り、改憲に突き進む安倍政権に対し、左派・リベラル派の立場から反緊縮・リフレ政策に基づいたオルタナティブな経済政策の提案を行ったものです。大胆な金融緩和によるデフレ・円高期待の解消という経済政策が、長く続いたデフレ不況からの脱却という点で有効であることを認めつつ、現在の安倍政権による設備投資・建設部門を優遇した経済政策の矛盾を突き、緩和マネーを福祉・医療分野に重点的に配分するという方向性を打ち出すべきだ、という主張を行っています。 私も、基的にこの方針に賛成です。ただ、「はじめに」から第1章で示されているような、安倍政権の改憲に向けた動きがすべて安倍首相

    いただきもの - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2016/02/12
    "ブレーンたちの行動を支えているのは…現実の「中国の脅威」に対する非常に切迫した警戒心であり、「中国の脅威」に対抗する上で安倍首相が「最もましな選択肢」であるという機会主義的行動" →血迷い過ぎや(こなみ
  • お仕事のお知らせ - 梶ピエールのブログ

    4月20日(月)発売の、『週刊東洋経済』4月25日号のコラム「中国動態」に「戦前日の失敗と重なるアジア投資銀への対応」という記事を寄稿しました。ADIIへの参加問題についてはこれまで様々な報道や議論がなされており、かなり傷気味だと思います。コラムでは、これまであまり顧みられないかった論点として、「日政府の中国政府軽視の経済外交の姿勢が、1935年の幣制改革当時の日政府の対応を思い起こさせる」という観点から、この件に関する日政府の対応に改めて疑問を呈しました。 追記。麻生財務相の記者会見での香港・フェニックステレビの李苕記者への対応に関する報道および記者会見の概要を見て、AIIBへの政府の対応が「戦前日の失敗と重なる」というのは確信に変わりつつあります。相手の姿勢に異論をぶつけ粘り強く交渉するとことと「どうせ大したことはできないだろう」と高をくくることは全く違う、ということです

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    haruhiwai18 2015/04/29
    "「日本政府の中国政府軽視の経済外交の姿勢が、1935年の幣制改革当時の日本政府の対応を思い起こさせる」という観点から、この件に関する日本政府の対応に改めて疑問" →その要約はこんな感じhttp://bit.ly/1GEWv9J
  • 台湾のひまわり運動と柄谷行人の「無節操」、あるいは実体化される「アジア」 - 梶ピエールのブログ

    もう1か月前に出た出版物に関するものですが、ブログ「路上の人」の連載に書いたこととも関連するので、とりあえず公開しておきます。 社会運動2014.11 No.415 作者: 柄谷行人、津島佑子、小熊英二、青木理,-出版社/メーカー: インスクリプト発売日: 2014/11/17メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る タイトル通り市民運動関連の原稿を集めたムック『社会運動』最新号で、「新しい対抗運動の可能性」と題した台湾のひまわり学生運動(学運)の特集が組まれている。特集は、今年の夏にひまわり学運―「ひまわり革命」という用語は感心しない―を支持してきた台湾の知識人二人を迎えて行われたシンポジウムの抄録と、丸川哲史による論考からなっている。ちなみに、シンポジウムの参加者である港千尋は、学生達による立法院選挙に関する豊富な写真をあしらったルポルタージュ『革命のつくりかた』の著者

    台湾のひまわり運動と柄谷行人の「無節操」、あるいは実体化される「アジア」 - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2014/12/19
    "「ネイション=国家=資本を超えるもの」とは…「そうではないもの」という否定神学的にしかその本質を捉えられないのでは…" →で、何か(地域通貨Qとか)を急に肯定的に語る時の、あの"気味の悪さ"!w
  • 浦志強氏らの釈放を求める署名活動 - 梶ピエールのブログ

    現在、日の研究者と弁護士が呼びかけ人となって、中国の人権派弁護士、浦志強氏らの釈放を求めるchange.orgの署名活動が行われています。背景には、下記の新聞記事にあるような、浦氏の拘束をめぐる状況の悪化と支援者たちの危機感があります。 中国当局、人権派弁護士を送検か 逮捕容疑に重罪を追加:朝日新聞デジタルより 中国を代表する人権派弁護士で、天安門事件に関する私的集会に参加して拘束され、6月に逮捕された浦志強氏(49)が、このほど送検された模様だ。当局は浦氏の日記などを押収。過去の言動にさかのぼり、国家政権転覆扇動罪などの重い罪に問う構えだ。 同市公安当局は浦氏に対し、6月の逮捕容疑となった「故意に騒動を引き起こした罪(騒動挑発罪)」や「不法に個人情報を取得した罪」に加え、国家政権転覆扇動罪と民族怨恨(えんこん)・差別扇動罪を適用すべきだとの「起訴意見書」を検察当局に提出する意向を伝えた

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    haruhiwai18 2014/12/07
    "日本の研究者と弁護士が呼びかけ人となって、中国の人権派弁護士、浦志強氏らの釈放を求める…署名活動" →浦志強は『〇八憲章』にも署名した人権派弁護士。まだ拘束さ:http://urx2.nu/eYzk
  • 戸籍改革における「噛み合わせ」の重要性 - 梶ピエールのブログ

    NHKBSドキュメンタリーWAVEの番組「1億人が漂流する〜中国・都市大改造の波紋〜」の再放送をビデオでみた。 先日四川省の農村と地方都市の都市化に着いて調査をしてきたところなので、非常に興味深かった。番組では河南省鄭州市における農民工に居住証を与える代わりにスラムから追い出して再開発を行うという改革を扱っていた。農民工にとっては、居住証を手に入れることは社会保障や教育などの権利を手にする一歩になるが、同時に保険料の負担も大きくなるのであえて居住証を取らない者も多い、という状況を番組は描いていた。 番組を見ながら、僕はこれは農民工の送り出しを行う地域と、受け入れを行う地域の改革が噛み合わないために生じている現象だな、と思った。どういうことか。農民と都市住民の間の社会保障や住宅に関する差別をなくすための戸籍改革は、四川省の農村のような農民工の送り出し地域でも同様に行われている。そして農民工に

    戸籍改革における「噛み合わせ」の重要性 - 梶ピエールのブログ
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    haruhiwai18 2014/11/09
    "どこの戸籍をとるか、といった重大な決定を取るには、今後の改革の進展に関する状況が不確実すぎ""ホームレス同然の暮らしになっても居住証の申請をしようとしないのはそのため" →不安定な人治主義の帰結。
  • ナマ林毅夫の夜 - 梶ピエールのブログ

    今晩は、中国人留学生たちが主催している研究会に参加して、林毅夫(ジャスティン・リン)北京大学教授の講演を聞いてきた。この人の話をじかに聞くのはこれがはじめて。林教授は、もともと台湾生まれで国民党のエリート軍人だったのが、ある時なにを思ったか台湾海峡を泳いで中国大陸に亡命し、その後シカゴ大で新古典派開発経済学の大御所シュルツに師事、現在は国際的に名を知られる経済学者になるという激動の人生を送ってきた人だ。このため台湾ではいまだに「反逆者」扱いであり、追訴を恐れて親の葬式にも帰国できなかったというのは有名な話である。 著書で邦訳があるものには『中国の経済発展』ISBN:4535550646、『中国の国有企業改革』ISBN:453555109X(いずれも日評論社)があるが、そこでは新古典派の経済学をベースにしながらも改革開放後の中国の経済発展の歩みを「奇跡」として自画自賛する、いわば「市場主義

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    haruhiwai18 2014/06/07
    "古典派の経済学をベースにしながらも改革開放後の中国の経済発展の歩みを「奇跡」として自画自賛する…「市場主義的ナショナリスト」とも言うべき、近頃どこかの国でも台頭しつつあるような姿勢" →特濃な林毅夫w
  • ジニ係数に関するヘンテコな言説 - 梶ピエールのブログ

    インターネットメディアのSYNODOSに、「中国の所得格差はどうなっているのか」という記事を寄稿しました。中国社会を語る際の「定番ネタ」の一つである所得格差の問題について、政府が公表しているジニ係数の変動、「灰色収入」の存在とその規模、国有/非国有部門間の賃金格差、などの観点から整理しています。 さて中国の所得格差については日でも関心が高い話題で、そのことはいいのですが、中にはかなりミスリーディングな紹介記事も見受けられます。例えば、少し前の『読売新聞』の記事です。オリジナルのリンクが切れているので「魚拓」を取っているサイトをリンクしておきます。 「中国で貧富の差拡大、ネット関連報道は次々削除 -読売新聞」 【上海=鈴木隆弘】23日付の中国紙・南方都市報によると、西南財経大学(四川省成都)の研究チームは、中国の全世帯の10%を占める富裕層が、全国の総資産の63・9%を所有しているとする「

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    haruhiwai18 2014/03/18
    "フローの格差とストックの格差とでは政策の優先度が違う""是正をしなければならないのは…前者""「貧困」の拡大と強く結び付いているから" →FTの転載以外は胡散臭い、でおなじみJPプレスがまたやったかw
  • マルクスからカント、そしてヘーゲルへ - 梶ピエールのブログ

    経済大陸アフリカ (中公新書) 作者: 平野克己出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/01/24メディア: 新書購入: 34人 クリック: 844回この商品を含むブログ (31件) を見る すでにあちこちで高い評価を得ている書だが、個人的には「アフリカ問題を考えることは、これからの国際秩序のあり方について考えることだ」そんな感想をいだかせる内容の濃い啓蒙書だった。 現在のアフリカの経済成長といえば中国の経済援助や企業進出は切っても切り離せない関係にある。そんな中国の関与はアフリカ諸国にとって「ベストなものではないがベターである」というのが書を読んで得られた感想だ。確かに、中国アフリカ進出は完全に資源確保のためであって、何かご立派な理念がそこにあるわけではない。ただ、一方的に収奪しているわけではなく、間違いなく現地経済の成長に寄与している。その意味で中国アフリカ関与が「

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    haruhiwai18 2013/04/03
    "アフリカ経済の命運は資源価格次第" →国民国家の成熟化が先か 経済成長が先か。/中東等の"レンティア国家"は 君主が国民にバラまいて再分配しているけど アフリカの場合はそうじゃない所にポイントがある気が(ry
  • 会社派、土着派、エセ和僑−日中を語る際の「もう一つの倫理」− - 梶ピエールのブログ

    この記事は「「中国論」の論じ方」および「「普遍性」をいかに追求するか、という課題」の続きです。だいぶ間が空いてしまいすみません。 和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日人 作者: 安田峰俊出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/12/15メディア: 単行 クリック: 26回この商品を含むブログ (12件) を見る 安田峰俊著『和僑』は、一作ごとに力をつけてきた若手ライターによる、やくざ、風俗嬢、農民など、中国にかなりディープに根を下ろして生活する日人を取材した、格的なルポルタージュである。書で安田がインタヴューを行った対象、すなわち共感を持った日人に共通する特徴とは何だろうか。一言でまとめるなら、「日社会では生きがたい人々」これに尽きるだろう。それが望ましい結果をもたらすとか、新たな日中関係を切り開くとか、そういったお題目ではなく

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    haruhiwai18 2013/02/24
    "中国という異なる価値観を持つ社会に、中途半端な思い入れをもって介入する姿勢に…欺瞞性をかぎ取り" →とりあえず、"「普遍性」「公共性」"と"「社会権」「生存権」"の関係が、私、気にな(ry w http://p.tl/fxre
  • 「普遍性」をいかに追求するか、という課題 - 梶ピエールのブログ

    人は中国をどう語ってきたか 作者: 子安宣邦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2012/11/21メディア: 単行購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る 前回のブログ記事の最後に、このについて「書に感じた「ちょっと待てよ」という違和感の由来を整理してみたい」と書いた。同時に、「日中に通底する普遍的な(ぶれない)価値判断の軸を持つこと」および、「その価値判断の軸に照らして、それと大きくずれた現象が生じたときは、社会に対して何らかのアクションを起こす」ことをよしとする著者の姿勢に共感する、ということも述べた。 実は、僕が書に感じる第一の違和感も、後者にあげた日中間に通底する「普遍的な価値判断の軸」にかかわる。書の記述からは、それが大事だということはわかっても、普遍性を具体的に練り上げていくための、道筋が示されていないように思うのだ。例えば、書の尾

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    haruhiwai18 2013/02/09
    "尾崎と政治的立場を同じくしていた中西功…中国の資本主義的発展の可能性と、国民政府がそこに果たす役割について正確に認識していた" →一瞬 "中内功"と空目したけど、中西準子先生の父の方だったw