結婚や家庭のあり方を定めた憲法二四条を議論し憲法の大切さを再確認する動きが広がりつつある。有識者と市民が語り合うトークイベント「一夜限りかもしれない(?)24条の会」が二十五日、大阪市内で開かれる。これまでに設立された「九条の会」「九六条の会」は新たな動きを歓迎し、護憲の活動に広がりが生まれそうだ。 (上野実輝彦) 二四条は米国人女性ベアテ・シロタ・ゴードンさんが草案を書いた。子どものころ日本で約十年間暮らしたゴードンさんは一九四五年、二十二歳で連合国軍総司令部(GHQ)スタッフとして再来日。親が娘の嫁ぎ先を決めるなど旧来の日本の習慣を知っており、女性の地位を向上させたいと起草した。