木庭顕先生の「日本国憲法9条の知的基礎」(『法学セミナー』2019年8月号)を読んでの吉良貴之氏のブログエントリを受けてのツイッターでのやり取り、とりわけ私のスレッドに対して、木庭顕先生よりメールでコメントをいただいたので、行分け等修正したうえで転載する。転載の許可はいただいている。 非軍事化の達成、集団の実力の克服、のために、軍事化のメカニズムである、「半族」を利用したInitiationがかかわっているというのは、ギリシャ史学では、Vidal-Naquetの有名な研究があり、それによると、しかしこの軍事化メカニズムを掘り起こしかつ徹底的に神話化儀礼化する加工にポイントがあります。 これは私の見解ですが、この点ローマに関してBruniも気づいていました。 これがどこに来るかと言えば、政治的人文主義ないし共和主義の文脈で(アメリカで)市民軍が礼賛されることがあるが、それはリアルと儀礼を混同