自民党は、消費税率を10%に引き上げて実施する予定だった社会保障の充実策について、赤字国債を代替財源にしないことを参院選の公約に明記する方針を固めた。同党幹部が2日、明らかにした。赤字国債の発行を主張する民進党との違いを明確にし、財政健全化に取り組む姿勢をアピールする。 民進党の岡田克也代表は5月の党首討論で消費増税の再延期を求めた際、予定されていた社会保障充実策をすべて実行するために赤字国債を発行するよう安倍晋三首相に提案した。しかし、首相は1日の会見で発行を否定した。自民党は3日、公約を発表する。【大久保渉】