1980年横浜市生まれ。2003年東京大学法学部卒業し、同年から同大学法学政治学研究科助手。2006年首都大学東京准教授、16年から教授。法科大学院の講義をまとめた「憲法の急所」(羽鳥書店)は「東京大学生協で最も売れている本」「全法科大学院生必読書」と話題となった。主な著書に「憲法の創造力」(NHK出版新書)「テレビが伝えない憲法の話」(PHP新書)「未完の憲法」(奥平康弘氏と共著、潮出版社)など。 ブログは「木村草太の力戦憲法」 http://blog.goo.ne.jp/kimkimlr ツイッターは @SotaKimura 3月31日、政府は、憲法・教育基本法などに反しない範囲で、教育勅語を「教材として用いることまでは否定されることではないと考えている」との答弁書を出した。教育勅語を完全に排除すべきではないとの趣旨の閣僚・政府高官の意見表明も相次ぎ、懸念が広まっている。 教育勅語
前章では1/fゆらぎについて概念的な解説を行いましたが、いよいよ本題である音楽のゆらぎについて探究していきます。その前に1/fゆらぎをめぐるさまざまな誤解について問題提起をしておきます。これまであまり語られなかった部分なので、できるだけ具体的にわかりやすく説明したいと思います。 実はかなり怪しい1/fゆらぎ これまで1/fゆらぎという言葉自体は知っていましたが、どうしても心に引っかかることが一つだけありました。これが海の波の周期や心拍数のゆらぎというのであればイメージがはっきりわかります。もしそれを分析しようとするなら、単位時間当たりの波の回数や心拍数を数えてやればデータ化することができます。そしてあとはフーリエ変換を行ってスペクトルを求めてやればいいだけの話です。 ところが、音楽のゆらぎといった場合、いったい何がゆらいでいるのでしょうか? この疑問がずっと頭を悩ませ続けました。このコラム
水島治郎さんの本で繰り返し論じられていることではありますが、こういうシンボリックなかたちで演じられてしまうと、改めて、近代ヨーロッパが作り上げた価値観を体現しているのは右翼政党なのか!?という何とも言えない奇妙な気分になります。 http://www.cnn.co.jp/world/35096984.html (仏FNのルペン氏、レバノンでベール着用拒否 会談中止に) ベイルート(CNN) 仏大統領選の有力候補とされる極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首は21日、訪問先のレバノンでイスラム教の女性が頭を覆うスカーフの着用を拒否し、予定されていた大ムフティ(イスラム法最高権威者)との会談を中止した。・・・ FNのフィリポ副党首は直後にツイッターでこの件に言及し、「フランスと世界の女性たちに向けた自由と解放のメッセージだ」と称賛した。 ルペン氏はかねてイスラム教のベールに反対の立場を示し、公
前田正子さんの『大卒無業女性の憂鬱 彼女たちの働かない・働けない理由』(新泉社)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.shinsensha.com/detail_html/04shakai/1612-2.html これまで「家事手伝い」「結婚すれば問題ない」と見過ごされてきた大卒未婚無業女性。大卒無業女性の問題は、貧困問題に直結し、抜き差しならない段階まで来ている。 そもそも高等教育を受けた恵まれた立場であるはずの大卒の女性たちが、なぜ働かないのだろうか。 働く女性の6割近くが非正規職という厳しい現状もふまえ、女性を取り巻く労働環境の実態を明らかにし、大卒無業女性への支援やケアを提言する。 オビで山田昌弘さんが「女性活躍後進国ニッポン」とか言っているので、そういう本だと思われるかも知れませんが、いや確かにそういうことなんですが、読んで一番強烈に印象づけられた
去る2月9日にこういう判決があったようです。 http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/519/086519_hanrei.pdf (神戸地方裁判所平成29年2月9日) 第2 事案の概要 本件は,被告が平成18年4月1日に開園した本件保育園の近隣に居住する原告が,本件保育園の園児が園庭で遊ぶ際に発する声等の騒音が受忍限度を超えており,日常生活に支障を来し,精神的被害を被っていると主張し,不法行為による損害賠償請求権に基づき,一部請求として,慰謝料100万円及びこれに対する不法行為以降の日である平成23年7月1日から支払済みまで民法所定の年5分の割合の遅延損害金の支払を求めるとともに,人格権に基づき,本件保育園の敷地北側境界線(以下「本件境界線」という。)上において本件保育園からの騒音が50dB(LA5)以下となるような防音設備の設置を求める事案
第一東京弁護士会労働法制委員会編著『変化する雇用社会における人事権 ~配転、出向、降格、懲戒処分等の現代的再考~』(労働開発研究会)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.roudou-kk.co.jp/books/book-list/4837/ ■変化する雇用社会、現代的な労働契約関係における「人事権」のあり方とは。日本的雇用慣行の特殊性とされている人事権について多面的に検討した一冊。 ■Q&A形式で148項目におよぶ充実した解説を掲載!専門家から企業実務担当者までオススメの書籍 この本、真ん中のメイン部分は倉重公太朗さんをはじめとする中堅若手の経営法曹の皆さんがQ&A方式で個別論点を様々に論じていて、それがメインではあるのですが、読み物としてははじめの部分に載っている安西愈、山口浩一郎といった錚々たる大御所のエッセイと、そもそも本書の趣旨を語っている最後の
真の棟 神宮茶室(じんぐうちゃしつ)は三重県伊勢市の皇大神宮(伊勢神宮内宮)にある茶室である。「霽月」(せいげつ)という名がついている。 概要[編集] 宇治橋を渡った左手、神苑北端の五十鈴川と神宮司庁に囲まれた「紅葉苑」と呼ばれた地に建っている。 1974年(昭和49年)から1983年(昭和58年)まで財団法人伊勢神宮崇敬会の会長を務めた松下幸之助が、伊勢神宮の大宮司から茶室の寄付を依頼され戸惑った[1]ものの、茶室の献納を思い立ち、構想約10年を経過して実現した。 松下幸之助の米寿と松下電器産業グループの創業65周年を記念して、1983年3月に建設に着手、「300年保ち、歴史的遺産となるものを」という要望から[2]、約2年間の工期と総工費約10億円をかけて1985年(昭和60年)4月に完成した。 構成[編集] 真・行・草の3棟から構成される。 茶室の利用[編集] 内宮を訪れる賓客の接待や
国会ウォッチャーです。 タイトル変えて再投稿しました。 今朝は山尾しおり議員、階猛議員が、それぞれ共謀罪について、金田法務大臣、安倍総理大臣に質問をしていました。はっきりいって答弁を理解するだけでも困難なお2人がディフェンダーですから、まぁ聞くのは苦痛でしたががんばって聞きましたよ。 現与党の基本戦術 戦略的には、もう絶対安定多数を持っているわけですから、何にもしなくても(公明党との間でさえ合意が成立すれば)採決にさえ持ち込めば、全勝はもう決まっているわけです。ですから、後の問題は、「イメージの問題」しか残らないわけですね。野党は「審議が尽くされていないのに、強行的に採決した」とアピールしてくるので、そのアピールに対して「そうだ、与党ひどい」となるか「野党仕事しろ」といわれるかのどちらの反応が出てくるかを慎重に政権は見ているわけですよね。 安倍さんは、「世論調査で森友問題について8割の国民
その昔、ヨーロッパの王侯・貴族は国境を越えて婚姻を重ね、幾重にも血縁を結んでいた。 彼らにとって、自国の民よりもむしろ他国の貴族の方が慕わしい存在であった。 旧称ECが出来上がりつつあった際にも、国境をやすやすと超える貴族の復権を懸念する声があった。実際、ECの議長をハプスブルク家の子孫が務めていたこともある。 こうしたアンシャン・レジームとしてのグローバリズムを乗り越えるため、政治的実験として現EUは成立したのだと言える。 現代における新たな経済的グローバリズムは、政治的なそれを嫌悪する。なぜなら、国境を越えての商売は、国境を越えられないものたちを搾取することで、旨味が何倍にもなるからだ。 経済的グローバリズムも、アンシャン・レジームとしてのグローバリズムも、「上」と「下」の間に越えがたい壁をせっせと作りあげるという共通点がある。 そして、その壁はおおよそ国境よりも高く丈夫である。 冷戦
14年末の特定秘密保護法施行後、初 国の行政機関が指定した特定秘密を記録した文書について、廃棄に向けた手続きが進められていることが内閣府などへの取材で分かった。特定秘密文書の廃棄は2014年末の特定秘密保護法施行後、初とみられる。順次廃棄が進められるとみられるが、秘密文書は通常の文書と違って第三者のチェックに制約がある。専門家からは「本来残すべきものまで廃棄される恐れもある」との指摘がある。 特定秘密文書は、公文書管理法に基づいて一般の文書と同様に、それぞれの保存期間を過ぎれば内閣府のチェックを受けた後に廃棄することができることになっている。ただし、特定秘密保護法の運用基準で、指定から30年を超えた文書は重要性が高いと判断されて一律に公文書館などに移管されて保存されることが定められている。
8億1900万円の「値引き」は妥当だったのか――。「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、大幅な値引き額は、地中のごみの「深さ」と「混入率」で決められた。問題発覚から約2カ月。この二つの数字に疑いの目を向ける野党などと政府との溝は埋まっていない。安倍晋三首相が答弁に立つ17日の衆院決算行政監視委員会での論戦が注目される。 国有地は約8770平方メートル。鑑定価格は9億5600万円だが、財務省近畿財務局は2016年6月、1億3400万円で学園に売った。値引き分のほぼすべては地中のごみの撤去処理費用の名目だ。ごみは最深で地下9・9メートルまであるという前提で見積もられた。 国会答弁などによると、売買契約の3カ月前、「新たなごみが見つかった」と学園側から連絡があり、財務省近畿財務局と、土地を所有する国土交通省大阪航空局の職員が現地を訪問。学園側が小学校建設のため9・9メートルの杭を打ったドリ
2月中旬の森友問題発覚以降、誰よりも「名を上げた」人物といえば、財務省の佐川宣寿理財局長ではあるまいか。 もっとも「名を上げた」と言っても「知名度」が上がっただけの話であり、そしてその「知名度」も、「優秀な官僚」としてのそれではなく「嘘つき男」としての不名誉なそれであるが。 国会で「関係する書類は全て捨てた」だの「当時の担当者は目下、病気療養中」だのと、見え透いた嘘をつき続け、答弁が終わるたびにあのドヤ顔で議場を睥睨する。あの姿の滑稽さに気づいていないのは、おそらく本人及び(彼のパワハラによって完全に萎縮してしまっているという“財務省関係者談”)、理財局の面々ぐらいのものだろう。 だが、一方で、これまで誰一人として「佐川理財局長の嘘」を立証しえなかったことも事実だ。 例えば、満天下の失笑を買うこととなった「財務省のシステムは、即座にデータが抹消される仕様になってございます」という答弁。こん
本サイトを読まれる方が日頃手にすることがないであろうオヤジ雑誌群(そして新聞)が、いかに「男のプライド」を増長し続けているかを、その時々の記事から引っ張り出して定点観測していく本連載。 作家・筒井康隆が自身のブログ「偽文士目碌」やTwitter(現在は削除済み)で、韓国に設置された少女像について、「あの少女は可愛いから、皆で前まで行って射精し、ザーメンまみれにして来よう」と記した。あまりの愚言に愕然とする。当然、韓国では批判が殺到し、翻訳出版された筒井の著書を絶版にする判断も下されている。新聞報道では「ザーメンまみれ」などとは書かずに(書けずに)、表現をぼかし「屈辱を促すようなことを書いた」(東京新聞・4月9日)、「慰安婦像の少女を『可愛いから』と述べたうえで、性的な侮辱表現を続けて使った」(朝日新聞・4月8日夕刊)と書くにとどまっている。新聞だけを読む高齢層には、この事案を生じさせた最た
タイの首都バンコクにあった立憲革命を記念するプレートが、何者かによって国王への忠誠を促す内容のプレートに取り換えられていたことが、14日に発覚した。民主活動家らは、再び元の内容に戻すよう呼びかけるとともに、当局に調査を求めている。 プレートは、絶対王制から立憲君主制に移行した1932年の立憲革命を記念するもので、地元メディアによると、直径約30センチの円形の真鍮(しんちゅう)製。民主活動家らが革命が起きた6月24日に献花するなど、民主主義の象徴の一つととらえられてきた。一方で王党派の一部などからは反発もあり、昨年、フェイスブックに撤去を予告する投稿があったという。 取り換えられた新たなプレートには「国家、家族の尊重、国王への忠誠は国家繁栄の手だて」などと書かれ、立憲革命には触れていないという。 タイでは2014年のクーデター以降、軍事政権や王室に批判的な勢力を締め付ける動きが強まっている。
【2017年4月4日更新】 かるび(@karub_imalive)です。 大英自然史博物館展に行ってきました。初日から予想外の大混雑にびっくりでしたが、でも中身はものすごく気合の入った良い展覧会でした。 以下、展覧会の感想や、みどころ、おすすめポイントを簡単に紹介してみたいと思います。 ※なお、本稿で使用している写真は、あらかじめ主催者側の許可を得て撮影したものとなります。 1.混雑予想と所要時間の目安 2.音声ガイドは山田孝之! 3.大英自然史博物館展とは? 4.展覧会の見どころは? みどころ1:迫力の標本展示 みどころ2:圧倒的な歴史の重みと面白さ みどころ3:要所要所でのVTR展示も非常に作り込まれています 5.その他、面白かった展示物を一部紹介! 5-1.日本からの収集された標本も! 5-2.三葉虫 5-3.世界で初めて製作された「地質図」 5-4.ピルトダウン人の頭骨復元展示 6
「労働法の基礎構造」西谷敏著 (法律文化社) 2016年6月刊 弁護士 河村 学 1 「書評」を引き受けたものの、読んで見るとやはり難しく、クチンスキーが出てきて、ラートブルフが出てくると、正直「辛いなあ」という感じだった。ただ、そこを遮二無二乗り越えて行くと、平たく言えば、「労働法って市民法とそんなに違うものなの?」(2章)、「労働法って民法の特別法なの?」(3章)、「労働法の理念って生存権なの?」(4章)など、根本的な議論が展開されている。その後、「労働法における公法と私法」(5章)という毛色の違う論考を挟んで、西谷先生の自己決定論とそれを下敷きにした「労働契約と労働者意思」(6章)がある。労働者の(自由)意思の問題は、有期労働契約の不更新条項の解釈など労働法の多くの論点に関わり、「労働者」「労働法」観が問われる極めて実践的な問題である。 2 ただ、読後感としては7章からが面白い。7章
トリオンファン @lefantask950212 さてはこの大臣半可にデービッド・アトキンソンの著作を読んだな。逆に学芸員の力なくば観光振興も何もないのに。 twitter.com/nilvadipine/st… 2017-04-16 20:56:36 トリオンファン @lefantask950212 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170416-… この記事で、「学芸員はがん」、「学芸員だけの文化財ではない」、「観光マインドを持って観光客に説明することを理解してもらわないと困る」と述べた山本大臣の考えは、ほぼ間違いなく大臣のオリジナルではない。(連続します。1/10) 2017-04-16 23:03:15 トリオンファン @lefantask950212 この山本大臣の発言は、デービッド・アトキンソン氏の考えをベースとしたものであろう。 氏の経歴については略す
菊池誠にキレまくっている勢いで、前々から腹に据えかねている菊池のツイートをここで叩いておく。 https://twitter.com/kikumaco/status/848866092768296961 菊池誠(5/13,14,20ライブ) @kikumaco アベノミクスは本来なら左翼の経済政策だと言われているのに、それを理解しない左翼が多すぎるのよな。左翼は松尾匡を読むべき 4:53 - 2017年4月3日 このツイートを見ただけで、菊池誠自身が松尾匡を真面目に読んでいないことは一目瞭然だ。下記は私自身が昨年10月に書いた記事からの引用。 きまぐれな日々 野田佳彦、朝日新聞、「リベラル」等の救い難い経済政策観(2016年10月11日)より (前略)心強かったのは、松尾氏が「『アベノミクス』と言うな!」と書いていることだ(226頁)。私もこのことは2013年当時から言い続けている。引用
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