◇京都産業大も希望していたが… 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が愛媛県今治市で獣医学部を新設する計画を巡り、京都産業大(京都市)も学部新設を希望していたにもかかわらず、内閣府が加計学園側の開学時期についてだけ協議していた疑いが浮上している。政府が「2018年4月開学」とする要件を公式に公表したのは昨年11月だが、毎日新聞が入手した今治市議会の資料からは、公表前から市と内閣府が連携して来春開学を目指していた様子がうかがえる。 「事前に今治市に対しても、京都府に対しても一切申し上げていない」。5日の衆院決算行政監視委員会で、開学時期について問われた山本幸三地方創生担当相は言い切った。 今治市は昨年1月、国家戦略特区に正式指定され、同年11月9日に特区での獣医学部新設を認める規制緩和が決まった。内閣府が同18日にパブリックコメントを募った際、「18年度開学」とすることを明らかにした