山田洋次監督、1988年作。中村橋之助、薬師丸ひろ子、柳葉敏郎出演。 <あらすじ(ネタバレ)> 旧制松山高校に入寮した洪介(中村)は、秋の文化祭で同室のオンケルら(柳葉)とともに演劇を行うための練習を始める。ヒロインには県立高の房子(薬師丸)が参加したところ、オンケルは房子を好きになり、奇行の末、洪介は告白を代行。しかし房子は拒否。後に洪介は、九大医学部進学が決まると、房子に愛を告白するとともに別れを告げるという話。 <コメント> 山田洋次監督らしい、倍賞さん型の規範的な女性と、煮え切らないけど心根が優しい渥美さん型の主人公が登場する構図。見ていて、「なんでそこで告白代行する?」って思うけど、みんな結構好きなんですよね、洪介タイプ。 この映画に出てくる昭和20年代前半の学生、バンカラで、いまよりずっと勉強してるようにみえました。ぼくも学生の頃は勉強をそれなりにしたつもりですが、哲学をドイツ