沖縄県立博物館・美術館は15日、同県南城市のサキタリ洞遺跡で、約1万9000年~1万6000年前(後期旧石器時代)の、貝を加工した道具「貝器」が出土したと発表した。 同時代の「貝器」の発見は国内初。同館は沖縄に独自の貝器文化が存在していた可能性が高いとみている。 洞穴の深さ約50センチの層から貝器の貝片25点が見つかった。成人の奥歯1本、足の甲の骨も出土した。年代は同じ層の木炭の放射性炭素年代測定で特定した。 貝器のうちアサリ、ハマグリの仲間の二枚貝は、幅1~3センチ、長さ約2センチの扇形に割られ、短辺の縁を鋭く研いだ跡があった。使用痕もあり、物を切ったり削ったりする道具と判断した。装飾品とみられる円筒形のツノガイ2点、食料のイノシシの骨やカニのハサミの化石も見つかった。南東1・5キロで発見された国内最古の全身骨格・港川人(みなとがわじん)(1万8000年前)は同時期。この港川人を縄文人の
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