ブックマーク / cruel.org (32)

  • ISISについて:池内恵と対談

    イスラム国躍進の構造と力 『公研』2014年10月号 「対話」 池内恵 VS 山形浩生 山形:イスラーム国の人たちの言動や行動を見ると、ずいぶんと前近代的で昔に戻ったかのような印象を受けます。その一方で彼らの意識には、中東の民主化への動きとも言える「アラブの春」が大きく関係しているのだと思います。池内さんは今回のイスラーム国の登場と「アラブの春」の関係をどのように捉えていらっしゃいますか。 池内:「アラブの春」が一回りしたことで中東地域に生まれた環境は、イスラーム国にとって非常に都合の良いものになりました。その環境と言うのは、中央政府の揺らぎ、弱体化であり周辺領域の統治の弛緩です。そこに、元来イスラーム国が依拠するイスラーム過激派の戦略論がぴたりと合わさった。9・11テロに対して、アメリカは大規模な対テロ戦争を展開し、イスラーム過激派は軍事的にも情報的にも経済的にも追い詰められました。それ

  • What's a Hack?

    この文はすずきひろのぶ氏の「Hackの語源」(iso-2022-jpになってる)に対して、もうちょっと広い立場から補足説明をしたものだ。 すずきさんの解説は、まちがっちゃいないけど、ちょっと話がコンピュータ(それとMIT)に偏りすぎだと思う。Hackってのは MIT だけのことばじゃない。英語ではもう少し広い使われ方をすることばなんだもの。「キーボードをたたくのが切り刻む動作に似てるから」なんて某所の解説もどき(ぜんぜん似てねーだろが!)は、愚にもつかないかんちがいだけど、でも「切り刻む」というのが語源にあるのは事実ではあるのね。 Hackというのは、そもそも基は鉈や斧やまさかりや山刀で切る、裁ち落とす、というイメージのことばなんだ。すずきさんがあげている「 hack through the jungle」というのは、まさに鉈でジャングルを切り拓きながら進むイメージ。 そして鉈で切るとい

  • Irresponsible Rumors for 2014

    2014 年の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2014/02 ちょっと前に、東大で日銀黒田総裁の講演を聴いて、日銀の持っているインフレ目標達成について少し疑念を述べた。2 年で 2 %と述べているのに、かれらのモデルだと、2 年で 1.9% にしかなっていなかったという話だ。 さてこれを読んでか読まないでかはわからないけれど、暗黒卿こと高橋洋一が新聞のコラムで、ぼくのような見方は日銀の目標をきちんと理解していない、と述べている (連載:「日」の解き方:インフレ目標を理解していない日銀政策委員  「2年で2%」めぐる誤解 zakzak.co.jp, 2014.01.28)。2013年4月1日に「2年で2%」と言ったのは、2015 年 4 月時点で 2%

  • ポール・クルーグマン "White Collars Turn Blue"(日本語訳)

     ホワイトカラー真っ青 White Collars Turn Blue ポール・クルーグマン 山形浩生訳 読者への註。この文は、ニューヨークタイムズ誌の100周年記念特別号のために書かれた。このとき与えられた指示というのは、これがいまからさらに100年後の記念号用の文だと思って、それまでの過去1世紀をふりかえって書いてくれ、というものだった。 過去をふりかえるときには、いろんなことを大目に見るよう心がけないとね。20世紀末の観察者が、来る世紀についてすべてを予言できなかったといって責めるのは、不公平ってもんだ。長期的な社会予測は、今日でもまだ厳密な科学とはいいがたいし、1996年には現代の非線形ソシオエコノミクス創始者たちは、まだ名もない大学院生にすぎなかった。それでもその当時ですら、経済的な変化を駆動する大きな力が一方ではデジタル技術の絶え間ない進歩で、一方ではそれまでの後進国へ経済発

  • 歴史家としてのフーコー キース・ウィンドシャトル (Keith Windschuttle)

    Foucault as Historian キース・ウィンドシャトル (Keith Windschuttle) (Critical Review of International Social and Political Philosophy Vol 1, No 2, Summer 1998, pp 5-35, Robert Nola (ed.) Foucault, Frank Cass Publishers, London, 1998 にも再録) 要約: フーコーの「歴史」と称するものはいい加減であり、実際の歴史とは全然対応していない。実際の歴史と並べてみると、フーコー流の「知」の考古学や系譜学はでたらめ。かつて中世にキチガイがうろついていたのは、連中が人間として権利を認められていたからではなく、人間以下の動物としか思われていなかっただけのこと。精神病院に入れたのは、別に人間以下のも

  • 「エコノミスト」より:スタバの節税など

     目を覚ましてコーヒーの香りを: スタバの節税バッシング in UK (The Economist Vol 387, No. 8580 (2012/12/15) p.58, "Wake up and smell the coffee") 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 「これは空前のコミットメントです」とイギリス・アイルランドのスターバックスの親玉、クリス・エングスコブは 12 月 6 日に述べた。この日、同社は 2013-14 年度にイギリス税務署に対し、法的に必要とされる納税額を年間およそ一千万ポンドうわまわる金額を自発的に支払うと発表したのだった。別に当局から何らかの圧力がかかったわけではない。イギリス歳入局に対して、追加ショットの税金を納めることについて、税務署は特に相談を受けていないのだ。スターバックスは、怒り狂ったイギリス消費者をなだめるためにこう

  • 木を盲信してはいけません。

    (The Economist Vol 376, No. 8437 (2005/07/30), "Down with trees," p. 70) 一般に、木は環境によいと思われている。木は二酸化炭素――温暖化ガスの一つ――を大気から吸収し、炭素を固定して酸素を放出するので、森林は「地球の肺」と呼ばれたりする。木の根は地中の水分や養分を固定し、近くの川がきちんと流れるようにする。木はまた、そうした川の流量を雨期と乾季でそこそこ一定にさせて、干ばつや洪水を防ぐので偉いのだ、とされてきた。今週刊行された2つの研究は、これが悪質なナンセンスだよ、と述べている。 一つはイギリスのニューキャッスル大学とオランダはアムステルダムの自由大学の研究者たちが率いる国際研究で、森林と水との関係に関する神話をいくつか指摘している。たとえば、乾燥地や準乾燥地では、樹木は固定するより遙かに大量の水を消費する。そして水

  • CUT 1995.06 Book Review(「市場制民主主義――選挙権を売ろう!) - 山形浩生

    ねえ T.N. 君。今の民主主義なんて、くだらないと思いませんか。だれもちゃんと、民主主義のあるべき姿なんか考えてないと思う。カンボジアくんだりにでかけてって、原住民に形式的に選挙させて喜んでる連中なんて脳が腐ってると思う。小学校の学級会の水準から一歩も進んでないと思う。だって一人一票とかいうけれど、あのバカの一票と、このおれの一票が同じ価値なわきゃないんだから。そう思ったことのない人間は、そもそも物を考えたことのないバカか、でなきゃよほどの聖人だ。選挙をタレント人気投票と勘違いして、今の某知事みたいな連中を選んじゃうやつらに選挙権をくれてやっていいの? 普通選挙制はまちがってると思う。安易すぎると思う。車の運転にすら、資格試験があるんだよ。なんで二十歳になったくらいで、ホイホイ気軽に選挙権をやっちゃうわけ? ねえ T.N. 君。そう思いませんか。きみの願った普通選挙制のなれの涯てを見て、

  • ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について

    ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章 ジャレド・ダイアモンド著、山形浩生訳 目次 日人とは何者だろう? 2003年版エピローグ 訳者コメント 概要 日人の起原については、議論がわかれる。遺伝的な証拠と言語学的な証拠が一致しないのが大きな難点だし、また縄文の狩猟採集社会がちょっと特殊で、やたらに長く続いたことも理由。だが、その展開もおそらく『銃、病原菌、鉄』の環境要因重視でかなり説明ができそうだ。日人の特殊性は、日があまりに地理・気候的に恵まれすぎていたこと。定住した狩猟採集社会でかなりの豊かさを実現できてしまい、初期のヘナチョコ農業などとても太刀打ちできなかった。それが BC400 あたり、中国や朝鮮半島で農業が格的な優位性を獲得した時点で、朝鮮半島から人が稲作などの技術とともに渡来した。その人々やその子孫が縄文人(後のアイヌ)を駆逐して弥生文化をつくり、古墳文化へと

  • GQ コラム 2012/03

    『高度一万メートルからの眺め』 連載最終回 災害観光の可能性 月刊『GQ』 2012/03月号 要約:イタリアの観光船座礁は、事故だけれど観光資源としておもしろいと思うなあ。こっちの原稿使い回し。 豪華客船がイタリア沖で座礁したのは、まだ記憶に新しいところかもしれない。あれだけ巨大な船が大きく傾いたそのビジュアル的なインパクトもさることながら、その船長さんの振るまいなども、狙ってもここまでできないくらいの抱腹絶倒な情けなさで、早速Tシャツのネタにもなり、結構おもしろいニュースをいろいろ提供してくれた。 さて、ちょうどこれを書いているときに入ってきたニュースなんだが、その座礁現場のジリオ島やその周辺のトスカーナ地方が、この事故の影響をずいぶん心配しているんだとか。「この事故のおかげで、観光への打撃は避けられない」とかなんとか。その分を船会社に請求しようと思っている、とのこと。 さてどうお思い

    hasetaq
    hasetaq 2012/08/04
    災害観光の可能性
  • 『新教養主義宣言』発刊記念 山形・宮崎対談

    初の単独著書『新教養主義宣言』を上梓し、いよいよ「啓蒙家」としての領を発揮しはじめた山形浩生氏。近刊『放談の王道』『愛と幻想の日主義』で、呉智英氏、福田和也氏を相手に抜群の舌鋒の冴えをみせてくれた時論家の宮崎哲弥氏。21世紀の日のゆくえを占うつもりなら、この2人の知識人の言動からは目がはなせない。山形氏の提唱する「新教養」の可能性をめぐって、64年生まれと62年生まれの2つの知性がいまぶつかりあう。 ■若いコたちに読んでもらいたくて書いた 宮崎 タイトルにある「教養」というのは、非常に古風な、しかし手垢にまみれすぎた言葉ですよね。それをあえて打ち出して、こういうかたちで挑発をやってやろうと目論んだんでしょ(笑)。でもその意図はどこらへんにあるの。 山形 誰でも「いま勉強したい」とか「あのときもっと勉強しておけばよかったな」と思う瞬間があると思うんだ。大学に入ったばかりのときとか、就職

  • ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について

    ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について 山形浩生 草思社の倒産で一時はどうなるかと思った『銃、病原菌、鉄』邦訳だが、無事に復活して文庫にもなって、まずはめでたい。おもしろいだし非常に含蓄があるので、これが入手困難になるのは大変痛かったもので。 しかし、アマゾンのレビューを見ていると、変な記述に出くわした。これだ: 翻訳されていない一節 (Tsiroeht Emag) 訳されなかった章がある? そんなバカな。草思社が(愚かにも)参考文献をカットしたのに怒ってみんなで訳したときに、原書はちゃんと見ているがそんな章はなかったぞ。(なお、草思社も知恵をつけて、その後参考文献をウェブで公開したうえ、文庫版にはちゃんと載せているのでご安心を。)それも日人に関する章で人間宣言がどうしたこうした? そんな最近の話を扱っているわけもないと思って、コメントにもそう書いたんだが…… 調べて

  • Illegal Translation of Jared Diamond Guns, Germs and Steel Further Readings

    Jared Diamond "Guns, Germs and Steel" Further Readings を勝手に訳したぞ。 山形浩生 どうでぇっ、20世紀中に完成したぜ! Prologue, 1 章 by 山形浩生 <hiyori13@alum.mit.edu> 2-3 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com> 4-10 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com>, 山形浩生 <hiyori13@alum.mit.edu> 11 章 by 内藤泰宏 <naito.yasuhiro@nifty.com> 12 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com> 13-14 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com> 15 章 by Sota Kamaike <sota-k@ops.dti.ne.jp> 16-17 章 b

  • Pynchon goes to Tokyo

    トマス・ピンチョンが東京にきて真っ先にしたのは、まず国電山手線に乗って五周ばかりぐるぐると、まずは内回りに、それから外回りに乗ることだったという。もちろん、その話を聞いたときには、これがまさかあのトマス・ピンチョンだとは知らなかったもんでで「まあ何と物好きな毛唐かしら」と思っただけだったけれど、考えてみればピンチョンであっても相当な物好きにはちがいないな。とはいえ、これはどこへ行ってもとりあえず路電やバスの終点まで乗ってみるというぼくの習性とも、なんとなく相通ずるものがあって、人の聞くことにまともに答えようとしない変な奴だけど、まあ何とかつきあっていけそうだ。初対面の印象はこんなものだった。 そもそもの発端は、知り合いから「友人が日に行くのでよろしく」と言われたのがことの始まりだった。時は未だ八十年代末、こっちはまだ暇な大学留年生だったし、まあ多少は相手をしてやろうという感じで引き受けた

  • How To Become A Hacker: Japanese

    なぜこんな文書を書いたか わたしは Jargon Fileの編集者で、またその他似たような有名文書いくつかの著者なので、しばしば熱心なネットワーク初心者から「ウィザード級の大ハッカーになるにはどうやって勉強すればいいの?」といったようなお尋ねメールを頂きます。でもかつて 1996 年に、こんな大事な問題を扱った FAQ や Web 文書 はみあたらないことに気がつきました。というわけで、これを書き始めました。多くのハッカーがいまやこれを決定版と見なしているし、つまり実際に決定版なんだと思います。でも、この問題について自分が唯一無二の権威だと主張するつもりもありません。気にくわなければ、自分なりのヤツをどうぞ。 この文書をオフラインで読んでいるなら、最新版は次のところにあります。 http://www.catb.org/~esr/faqs/hacker-howto.html なお、この文書の

  • GDP というものの考え方について

    GDP というものの考え方について 山形浩生 (2008-08-30) 追記を先に (2008-09-03) 稲葉大人がいろいろコメントをしているんだが、ぼくは実務屋なので、話をでかくしたほうが市が栄えていい的な学者的発想には与しないのだ。ぼくの議論がパーフィットの議論と似ている――それはつまりワタクシがパーフィット並にえらいということでしょうか? えへへ、照れるぜ。でも、パーフィットの名前を出すことで議論に資する部分はまったくないと思うの。技術論で片付くことは技術論で片付けるべきだと思う。その意味で、下の文の後半で話をでかいほうに持って行ったのは失敗だったかもしれない。ぼくは 1970 年と 2008 年のGDP をそのまま比べることには十分意味があると言うのが主眼だ。そしてそれがもじもじの目的に合わないからといって、GDP 概念やその比較を否定するのは愚かなことでだよ、と言うことが理

  • Irresponsible Rumors 2011

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2011/10 ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。 TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプラン

  • CUT 1994.04 Book Review ニヒリズムと孤独と「もう一つの道」。

    ニヒリズムと孤独と「もう一つの道」。 (『CUT』1994 年 4 月) 山形浩生 もう一年近くも前のことだ。近所のコインランドリーへ洗濯に出かけたら、少年ジャンプに混じって山岸凉子の『日出処の天子』全 11 巻が積んであった。そういえば、連載最初の十回くらいは欠かさずに読んでいたのに、大学に入ってから(生協がまんがを置いていなかったこともあって)読まなくなってしまったっけ。最後に読んだのは、確か蘇我・物部戦争の最後で物部守屋が殺されるところだった。あれはいったいどうなったのだろう。 洗濯機をまわしながら、むさぼるように読んだ。乾燥機をまわしながら、一ページづつなめるように読んだ。それでも飽き足らず、全巻乾いた洗濯ものといっしょにアパートにかっぱらって帰った。アメリカ行きの荷物の中に放りこみ、さらにモロッコにまで抱えていって繰り返し読んだ。真夏のサハラ砂漠から、砂とともに熱風がヘアドライヤ

  • diatxt. 連載 #6 アート的感性と生物学的能力

     アート的感性と生物学的能力 diatxt. 連載: アート・カウンターパンチ #6 diatxt. number 14 (京都デザインセンター, 2005/1) pp. 142-145 山形浩生 この連載では何度かスティーブン・ピンカーを参照してあれこれモノを言っている。さてそのスティーブン・ピンカーが、最近邦訳の出た傑作『人間の性を考える』でアートとかの役割についてあれこれ言っている。これまでの著書でも、ちょろちょろと触れてはいたんだけれど、今回のやつではまるまる一章を割いてかなり詳細な議論をしているのだ。ちょいとおもしろいので、今回はその話をしておこう。ぼくの考えともかなりちがうこともあるし。 ピンカーはもちろん発達心理学の人だし、遺伝と進化を通じて人間のいろんな特性が決まってきた、という話をしつこくしている。『人間の性を考える』の主要な主張は、人間というのがどんなふうにでも条

  • お笑いバイオノミックス:インチキ経済学とインチキ進化論の遭遇

    The Power of Biobabble - Pseudo-economics meets pseudo-evolution (The Slate, Oct. 24, 1997) Paul Krugman 山形浩生 訳 その招待状は、ちょっと残念ながら普通の郵便でやってきた。でも、なかなか魅力的ではあった。「ケイトー研究所とバイオノミックス研究所は 今度は何だ? 永続進化とともに生きる, 第五回バイオノミックス年次会議にご招待したく存じます」とのこと。11 月 13-15 日の会議での講演者筆頭はグレゴリー・ベンフォード、我が最愛の SF 作家の一人だ。そして招待状のてっぺんには、バイオノミックス研究所の創立者マイケル・ロスチャイルドからの心そそる引用が書かれていた: 深海の火山が水面を破って噴出し、やがて複雑な生態系を宿す広大な新しい大地をはき出すように、ウェブの作り出したバーチャル