日経コミュニケーションの2月号で「iPad時代のペーパーレス」と題する特集を執筆した。これはiPadという新しいペーパーレス化のツールを使って、オフィスや業務プロセスから紙を排除するための実践ノウハウをまとめたものだ。 この特集のために、オフィスにおける紙とITの関係を長年研究してきた富士ゼロックス研究技術開発本部の大村賢悟氏に取材したとき、「iPadという新しいツールの登場をきっかけに、“ペーパーレス化の第三の波”が到来しつつある」という話をうかがった。特集自体は、「いかに紙をなくすか」という点に主眼を置いた実践的な内容であり、iPadのどのような性質がペーパーレス化を進めるのかについては、あまり紙数を割けなかった。 そこで今回、紙のドキュメントとデジタルのドキュメントの違いは何かという根本的なところに立ち帰り、iPadのどのような性質がペーパーレス化に貢献するのか、さらには究極的にオフ