大津市と京都市左京区の境にある皆子(みなこ)山(971メートル)で、京都市東山区のボーイスカウト京都第8団の小中高生ら13人が一時下山できなくなった遭難騒ぎで、一行は本来の登山道から外れた厳しいルートを進んでいたが、雪による遅れが出たため、予定になかったコースで下山しようとして道に迷ったことがわかった。団として初めて登る山だったが、登山計画書は提出しておらず、同団幹部は「認識が甘かった」としている。 引率の男子大学生(23)らの説明によると、今回の登山は急斜面を登ったり地図を読んだりする力をつける目的で、あえて険しい道を通って山頂を目指した。積雪で行程に遅れが生じたため、午後、予定になかった京都側への下山を決断。1週間前に大学生が1人で行った下見では歩いていないルートで、道に迷ったという。 吹雪の中、菓子などを分け合い、日没後は参加者の一人が持っていた懐中電灯を頼りに歩き、入山から15時間