英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を決めた今年6月の国民投票以降、ポーランド人への憎悪犯罪(ヘイトクライム)が増えているという。この影響もあり、長年住んだ英国を離れると決意するポーランド人が後を絶たない。BBC番組「ビクトリア・ダービシャー」が英国在住の、あるいは英国をすでに退去したポーランド人に話を聞いた。
第1位・東京海上、第2位・三井住友海上、第3位・東京三菱UFJ銀行・・・日経Navi人気企業ランキングには、金融、商社、鉄道などの大手企業がずらりと並んでいる。何十年も顔ぶれは似たりよったりだ。 100倍を超える倍率を潜り抜けて就職するのは本当に大変だろう。そんな大変な競争を勝ち抜いて、会社に何年、何十年と滅私奉公した結果、待っているものは何だろうか。 完全に失われた日本企業の優位性 近年、大手企業といえどもリストラ、転籍、早期退職が行われることが本当に多くなった。50歳を過ぎて将来安定して今の職場で働いていける人は多くないのではないだろうか。今や、1つの会社に頼って、一生安泰でいられないのは明白だ。 それならば、自分の人生を会社に預けてしまうのではなく、自分の足で歩んでいける道を探る時が来ているのではないか。外資系企業はそうした選択肢の1つだろう。 自分で歩んで生きたいなら、起業してビジ
周知のように、日本共産党は東京都議選、参院選で志位体制になってから初めて議席を増やした。最近の世論調査では、支持率で民主党を追い抜き、自民党に次いで第2党になっているものもある。 民主も、みんなも内紛を抱え、維新は堺市長選挙で惨敗するなど、野党が軒並み低迷しているなかで元気な野党は共産党だけ、という状況の反映なのであろう。 ところで参院選挙の開票日、共産党は躍進によほど浮かれていたのだろう。中央委員会常任幹部会(注:共産党の最高幹部の集まりで、党組織を実質的に動かしている)声明で、「わが党はこれまで、1970年代、90年代後半の2回にわたって、国会の議席の大幅増を果たすなど、“躍進の波”をつくりだしてきました。6月の東京都議選挙につづく今回の躍進は、“第3の躍進の波”の始まりともいうべき歴史的意義をもつものです」と述べていた。 私はこの総括を読んだ途端に、思わず「馬鹿なことを」と思った。躍
1999年12月にNECと日立製作所のDRAM合弁会社エルピーダメモリ(当時はNEC日立メモリ)ができたときのことである(大変古い話で恐縮ですが)。私は、2000年2月にNEC相模原内のエルピーダ・プロセス開発センターに出向して、同様にNECから出向してきた技術者と一緒にDRAMのプロセス開発を行った。 そのとき、会社が違うと、仕事のやり方がかくも違うものなのかと驚いた。DRAMのプロセスフローは、500工程以上になるが、その各工程で使用する装置が違うとか、そのプロセスの毛色が違うとか、そういったことではない(もちろん、それも違うのではあるが)。プロセス開発の方針と言うか、哲学がまるで違うのである。 簡単に言えば(よく言えば)、NECは「均一性第一主義」であり、日立は「新技術優先主義」であった。悪く言えば、NECは「病的なまでの潔癖完璧主義」であり、日立は「新技術オタクの一点突破主義」であ
(英エコノミスト誌 2011年11月5日号) 日本企業は人口上の大惨事に直面している。その解決策は女性の待遇改善だ。 地震と違って人口の激減は前触れもなく起きたりしない。1億2700万人に上る日本の人口は、2050年には9000万人に減少すると予測されている。つい1990年まで、日本の生産年齢人口は、7対3の割合で子供と高齢者を上回っていた。それも2050年には1対1になる見通しだ。 日本が高齢化し、弱体化した時、日本企業はどこから力強くてエネルギーに満ちた働き手を探してくるつもりなのだろうか? 丹念に作られたご飯、焼き鮭、味噌汁、そして芸術的な盛り付けの漬物の朝食を食べながらこの問題について思案する会社社長にとっては、その答えは文字通り、目の前にある。日本の人材の半分は女性なのである。 米シンクタンク、センター・フォー・ワークライフ・ポリシー(CWLP)のシルビア・アン・ヒューイット氏と
恥ずかしながら、私には2回、失業した経験がある。2回ともハローワークに通い、失業保険のお世話になった。 本稿は、最初の失業時の体験に基づく特許の話である。私は2002年10月に日立製作所を早期退職した(その顛末は本連載の最初に詳述した)。その後、半導体エネルギー研究所という会社に転職した。 失業中に、私は22の会社に履歴書を送ったが、すべて空振り。半導体エネルギー研究所は、23通目の履歴書を送った会社であり、初めて面接に到達し、そして採用された会社だ。 半導体エネルギー研究所は、半導体や液晶などの研究開発を行い、その結果を基に特許を取得し、基本的にその特許の権利行使だけで利益を上げ続けている極めて珍しい形態の会社である。 仕事は刺激的で面白かったのだが、社長の山﨑舜平氏とウマが合わず、「明日から来ないでくれ」と言われ、転職してからたった半年で退職することになってしまった。その結果、2003
ベルギーは今年2月、内閣不在期間がイラクを抜き、不名誉な世界最長記録を達成した(ベルギー・ゲントで、長期にわたる内閣不在状態に抗議し、デモに参加する人たち)〔AFPBB News〕 シュールレアリスムの画家、ルネ・マグリットを生んだベルギーだが、どんな芸術作品も、この国の政治のシュールさにはまずかなわない。ベルギーでは、正式な政府がない状態が400日以上も続いている。 今年に入って、国民は心配し始めた。 市民は連立を求める抗議活動を行った。ある議員は各政党の党首の配偶者に対し、連立政権が成立するまで党首とのセックスを拒否するよう求めた。ある俳優は、男性はひげを剃ることを拒もうと呼びかけた。すべてが無駄だった。 これまで以上にひげが伸び、愛を交わすこともなくなったかもしれないベルギーでは、ワロン人とフラマン人の対立が、泥と血にまみれた戦闘こそないものの、かつてフランドル(フランダース)地方に
インドの一流実業家であるラタン・タタ氏が世界一安い車を、ラテン語で小人を意味する「ナノ」と名づけた時、彼が考えていたのは車のサイズであって、販売台数ではなかった。 2009年4月の発売時にタタ氏は自信を持って、同氏が「国民車」とも呼ぶナノの販売台数は月間2万台に上るだろうと予想した。 だが、国民はあまり買っていない。タタ・モーターズが11月にインドの顧客に納車したナノはたった509台で、「メルセデス」の販売台数より少なかった。 メルセデスよりも売れない「国民車」 高級車ブランド「ジャガー」「ランドローバー」を傘下に抱え、インド国内で「インディカ」「インディゴ」などの乗用車を生産し、トラックメーカーとして世界第4位、バスメーカーとして世界第2位の規模を誇るタタ・モーターズ。その同社を率いるタタ氏にとって、ナノのお粗末な売れ行きは汚点となる。 プロジェクトが打ち切られることはないだろうが、タタ
日本の自動車産業には、独特の「型」がある。いや、ここでもまた「あった」と過去形で言わなくてはならない状況に陥りつつある。 その「型」とは、自動車というプロダクトを企画し、開発し、最終組み立てを行う「自動車メーカー」と、そこに組み込まれる様々な部品を製造する「部品メーカー」、今日流の言い方では「サプライヤー」との、密接な連携。 自動車メーカーの技術者は、例えば製品企画の担当者であれば「次にどんなクルマを創ろうか」と様々に思いを巡らせる。それは決して商品としてのイメージや、マーケットの中でのポジショニングなどにとどまるものではない。そのアイデアを実現するために必要な技術要素を1つずつ考え、移動空間としての自動車の形を組み上げる。これが、トヨタ自動車では以前「主査」と呼ばれた開発主務者が最初に取り組むことだった。 個別の要素技術、例えば足回り、エンジン、駆動機構、車体、さらに製造プロセスなどを専
人間の幸福とは何だろうか。一体、それは数字で測定できるのか・・・。こう考えながら、ヒマラヤ山脈にあるブータンの寒村、ポブジカまでやって来た。(写真も筆者提供) 日本はGDP(Gross Domestic Product=国内総生産)で世界2位の座を中国に明け渡す日が迫り、日本人の心中は穏やかでない。一方、ブータンは成長至上主義を排除してGNH(Gross National Happiness=国民総幸福)を国政の基本指針に据え、チベット仏教文化の下で精神的豊かさと経済発展の両立を目指してきた。 標高3000メートル、ブータンの田舎に泊まろう! 標高3000メートルのポブジカ村は、氷河が削り取ったU字谷の湿地帯に位置する。ヒマラヤ山脈を望み、そこからオグロヅルが飛来する以外、訪問客は見当たらない。渓谷に電柱や電線はなく、農家がぽつんぽつんと点在するだけ。静かに、ただ静かに時間が流れている。
前回、日本半導体が、韓国、台湾のメーカーや米マイクロンテクノロジーの「高度な破壊的技術」に駆逐されたことを論じた。 日本メーカーは、25年もの長期保証を付けた高品質な半導体を作り続けたが、 韓国、台湾メーカーや米マイクロンテクノロジーは、そんな長期保証を必要としないPC用DRAMを安価に大量生産した。つまり、日本半導体は、クレイトン・クリステンセンが言うところの「イノベーションのジレンマ」に陥ったのである。 そして、1980年前後に形成された、極限技術・極限品質を追求する日本の技術文化、すなわち過剰技術で過剰品質な製品を作る技術文化は、DRAMで手痛い敗戦を経験したにもかかわらず、30年以上経過した現在も変わっていない。 なぜ、変わることができないのか? その原因の1つには、DRAMでシェア世界一になったという過去の成功体験があるものと考えられる。 社長会見に垣間見えたトヨタの傲岸不遜 こ
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