はじめに Kubernetesにはリソースの利用状況に応じてオートスケールする仕組みがあります。この仕組みを上手く利用することで、従来は手動で行なっていた「パフォーマンス管理」や「キャパシティー・プランニング」の一部を自動化することができます。本連載では、Kubernetesのオートスケールに関して説明していきます。 Kubernetesにおけるオートスケール Kubernetesのオートスケールは、スケールする対象が異なる以下の2種類があります。 Podのオートスケール Podのリソース使用量を評価して、Podに対するリソースの割り当てをコントロールします。 クラスタのオートスケール クラスタのリソース使用量を評価し、ノードの増減等を行うことでクラスタで利用できるリソース量をコントロールします。 Kubernetesでオートスケールを利用する場合は、まずアプリケーションの性能要件に合わせ
今回は、DevRelを行っている企業が、どのような点に重きを置いているのかについて、その主だった測定指標(KPI)を紹介します。 はじめに DevRelはマーケティング活動であり、自社サービスや自社と外部の開発者との間に良好な関係性を築くことが目的です。そして、この「良好な関係性」というのが問題になりがちです。良好な関係性というのは定性的なものになりがちで、可視化が難しいのです。 この可視化を面倒がってしまうと、DevRelの成果を正しく判断できなくなります。その結果、DevRelを行っている意義を見出せなくなったり、費用対効果が分からなくなって予算削減といった結果につながったりします。 そこで今回は、DevRelにおける主立った測定指標(KPI)を紹介します。他社がどのような点にKPIを置いているかを学ぶことで、DevRelの成果を正しく判断できるようになるでしょう。 DevRelにおけ
第12回は、OpenAIが公開しているガイドをベースに、ファインチューニングを行う手順とポイントについて解説します。 はじめに 前回は企業データを追加学習する3つの方法のうち、コンテキスト学習とファインチューニングについて解説しました。今回は、ファインチューニングのやり方について解説します。 ファインチューニングを行う手順を学ぶことで、ファインチューニングと言えども機械学習の基本に沿って学習すること、そのため学習データ(トレーニングサンプル)の準備が大変なこと、でもうまく学習すれば良い結果が得られそうなことなども理解していただければと思います。 実施前にプロンプトを工夫する OpenAIは、ファインチューニング可能なモデル(Gpt-3.5 turbo)だけでなく、ファインチューニングを行うためのSDKやAPI、UIツール、実施ガイドなどを提供してくれています(至れり尽くせりですね)。しかし
法人向け研修プログラム「BFT道場」 株式会社BFTは、2017年1月11日よりIT業界未経験者の社員を対象とした法人向け技術研修プログラム「BFT道場」の提供を開始した。同プログラム誕生の背景や狙い、実際のシステム開発のプロセスが学べる体験型学習のメリットなどを同社に聞いてみた。 若手を対象に実践を重視した独自のカリキュラム IT需要が年々拡大を続ける一方で、IT分野の人材不足が深刻な問題となっている。経済産業省によれば、2017年現在ですでに17万1000人の技術者が不足。さらに2030年には、この数字が78万9000人に達すると予測されている。 その一方で、企業の情報システムの現場では、急速な変化を続けるテクノロジーとビジネス双方の要求に応える、より幅広いスキルが要求されてきている。こうした環境下で「いかに優れた技術力とビジネススキルを兼ね備えたIT人材を育成するか」が、あらゆる企業
連載2回目となる今回は、一般的なクラウドネイティブ環境においてKeycloakによるシングルサインオンを実現する手順を紹介します。 第1回では、KeycloakのCNCF Incubatingプロジェクト入りの過程におけるAPサーバや管理コンソール画面などの大きな変更点、開発コミュニティの活動状況を紹介しました。KeycloakがCNCF Incubatingプロジェクト入りしたことで、今後クラウドネイティブな環境であるコンテナ環境での利用が増えていくことが考えられます。そこで第2回では、Keycloakの典型的なユースケースであるシングルサインオンをコンテナ環境上のKeycloakで実現する方法を紹介します。また、KeycloakをGrafanaおよびPrometheusと連携させて、Keycloakのメトリクスを可視化する方法も紹介します。 本記事のシステム構成 まず、シングルサインオ
分散処理のためのランタイムDaprプロジェクトが定期的に開催しているコミュニティ向けのWebinarから、ノルウェイのOceanboxのユースケースとRed Hatのエンジニアが解説するKeycloakとDaprを連携させたデモの解説を紹介する。 Daprについては過去の記事でも紹介しているので参照して欲しい。 ●参考:Dapr 1.0で知るMicrosoftのガバナンス意識の高さとは? オープンのプロジェクトはSlackやメーリングリストだけではなく、定期的にコミュニティコールやオンラインミートアップと称して最新のプロジェクトの状況をアップデートしたり、新しいコントリビューターやユースケースを紹介したり、他のエコシステムのソフトウェアとの連携などのテクニカルな情報を配信したりすることで、コミュニティの参加者との交流を保つようにしている。中でもユースケースの紹介はこのコールの中で揉まれて、
第5回は、ChatGPTの活用を広げるさまざまなプラグインについて解説します。主にコンテンツへのアクセスをサポートするものを7つ紹介します。 はじめに ChatGPTは優れた大規模言語モデルですが、現時点では単体でPDFやWebページ、動画などのコンテンツにアクセスできません。しかし、有料サービスChatGPT Plusにはこれを可能とする便利なプラグインが続々と登場しており、ChatGPTの利用方法が大きく広がっています。 今回はChatGPT Plugin storeにある16個の人気プラグインのうち、主にコンテンツへのアクセスをサポートするものを7つ紹介します。また、ChatGPTとプラグインがどのような関係にあるかも理解しましょう。 ChatGPTのWeb Browsing機能 OpenAIは、2023年3月23日にプラグイン、5月23日にWebブラウジングという2つの機能を有料サ
オープンソースのテクノロジーに関するカンファレンスOpen Source Summit 2023 Notrh Americaから、分散処理ランタイムのDaprを開発するDiagridのCEOとプロダクトマネージャーが解説する、Daprで実装されたワークフローに関するセッションを紹介する。 ●動画:Dapr Workflows: How to Write Reliable, Fault-Tolerant Applications... - Kendall Roden & Mark Fussell Daprについては過去に数回記事で紹介しているが、概要を掴むためには以下の記事が最適だろう。 ●参考:Dapr 1.0で知るMicrosoftのガバナンス意識の高さとは? また2020年に行われたWebinarを紹介した下記の記事では「Lego for Microservices」として紹介され、ア
KubeCon Europe 2023の共催イベントEdge Dayから、IntelとSpectro Cloudが実装した新しいプラットフォームを紹介する。 Kubernetesがサーバーサイドのコンテナオーケストレーションだとすれば、若干取り残されている感があるのが、エッジのプラットフォームだろう。エッジで使われるOS、プラットフォームは物理的に小さなフォームファクターで、メモリーやプロセッサなどのリソースに制限がある中でさまざまな使われ方が存在する。オープンソースソフトウェアだけでもLinux Foundation配下のYocto、LF Edgeが推進するAkraino、EdgeX Foundry、車載向けのAGL(Automotive Grade Linux)、医療やエネルギーなどセキュリティが重視される領域を想定したELISAから、コマーシャルベースだとRed Hatが発表したRe
変化の速い現代において、臨機応変に対応しやすい開発手法として「アジャイル開発」があります。この記事では、アジャイル開発について詳しく解説します。 あらゆる業界で変化のスピードが速まり複雑化している現代においては、将来を正しく予想し、それに基づき計画を立ててプロダクトを開発していくことが難しくなってきています。場合によっては計画段階で見込んでいた条件や状況が、実行段階には変化していることもありえます。そういったケースにも臨機応変に対応しやすいのが「アジャイル開発」です。この記事では、アジャイル開発について詳しく解説します。 agile(アジャイル)には、「機敏な」「素早い」「迅速な」などの意味があります。アジャイル開発は、その名の通り、ソフトウェアの開発をスピーディーに、そして柔軟に行うことができる手法のひとつ。要求や要件定義、計画、設計、開発、テストといった一連の開発工程を短期間で反復的に
第3回となる今回は、Pulumi Stackの概要について解説し、複数Stackのデプロイについてハンズオンを実施していきます。 はじめに 前回は、Pulumiのチュートリアルを通して実際にAWSリソースを作成し、Pulumiの基本的な使い方について解説しました。今回は、前回でも少し触れたPulumiのStackについて、もう少し深掘りして概要/メリットや活用方法を解説していきます。 なお、後半のハンズオンではdev環境や本番環境など、リリース段階に応じた複数の環境をPulumi Stackで実際に構築し、Stackの理解を深めていきます。 Pulumi Stackについて Stackの概要 Stackとは、異なる環境やアプリケーションごとにインフラストラクチャをデプロイするための機能であり、Pulumi Programから生成されるインスタンスです。例えば、1つのPulumi Progr
HelmfileでKubernetesマニフェストやKustomization、Helm Chartなどで構成されるアプリケーションを効率的に管理する はじめに みなさんは、Kubernetesクラスタへアプリケーションやミドルウェアをインストールする際に、どのような方法で行っていますか? Kubernetesには「kubectl」という公式のコマンドツールがあります。YAMLでKubernetesリソースの定義を書き、それをkubectl applyコマンドでインストールしている、という方も多いかと思います。 また、kubectlにも統合されている「Kustomize」や、Kubernetes向けパッケージマネージャの「Helm」を使っているという方もいらっしゃるでしょう。 今回は、これらのツールでは賄いきれないほどの複雑な環境へのデプロイに便利な「Helmfile」というツールを紹介し
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