セブンイレブンの値引き問題(見切り販売)について2回書いたが(「セブンイレブンを擁護する 「強者か弱者か」ではなく「公正(フェア)かどうか」で判断すべき」、「セブンイレブンの値引き問題 「消費者保護」は必ずしも消費者の利益にならない」)、そこで解雇規制と借地借家法を引き合いに出した。 私は政治思想としてはリバタリアニズムに共感している。リバタリアニズム的なスタンスから見ると、解雇規制と借地借家法はいずれも「政府の失敗」であり、政府の誤った介入が市場を歪めてしまい、社会の「富」を減らし、「弱者」を余計に生み出しているように見える。同様に独占禁止法についても、そのすべてに反対というわけではないにしても、政府による介入である以上、それが「公正(フェア)」のラインを超えた介入になっていないかどうか、批判的に見ることになる(前回のエントリの末尾に書いた視点)。つまり、独占というものが「市場の失敗」だ