今回質問に答えてくれたのは、比較的インタビューイーであることの多い、ショーン・ブースではなく、相棒のロブ・ブラウン。余り反応が良くないのでは? という心配は1問目で吹き飛ぶ。しゃべる、しゃべる、あっという間の1時間。おかげで質問の半分くらいしか聞くことが出来なかった。しかしながら、丁寧な回答から分かるのは、これだけ何もかもが再帰的にならざるを得ない00年代以降において、それでも「新しく」あろうとしているということだ。それは恐ろしく挑戦的なこと。24ビットの高音質版も配信されるという新作、『オーヴァーステップス』から彼らの真意を是非聴き取って欲しい。「新しくあれ」という貫徹されたその信念においてオウテカは、2010年の今も尚、希有なポジションを保っている。 インタビュー & 文 : 定金 ケイゴ テクノロジーは進化しているんだけど、それは本質的な進化じゃない —— 現在もロンドンに住んでいる
![Autechre ニュー・アルバム『Oversteps』インタビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1abc476b9fe93e733f4e0d0c1be81eee643fe94e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimgs.ototoy.jp%2Ffeature%2Fimage.php%2F20100223%2Fbanner.jpg)