NHK連続テレビ小説『虎に翼』が最終章を迎えている。日本で女性初の弁護士になり、女性初の判事および家庭裁判所長となった主人公・寅子(伊藤沙莉)を中心に、戦後の日本社会を鮮やかに描き出す本作。 数多くの裁判を傍聴し、法廷を誰よりも知るお笑い芸人・阿曽山大噴火に、本作の魅力と法廷ドラマとしてのリアルさについて聞いた。 「吉田恵里香さんのバランス感覚がすごい」 ーー朝ドラは以前からご覧になっていましたか? 阿曽山大噴火(以下、阿曽山):いつも最初の1、2話は必ず観ています。そこから視聴を継続するかどうか判断するのですが、『虎の翼』は違いました。普通の朝ドラだと最初の1カ月はほぼ幼少期で終わってしまうことも多いのに、今回はいきなり成長した寅子(伊藤沙莉)が登場したので、初めから引き込まれました。 ーー弁護士がテーマということで、特に注目されていたのでしょうか? 阿曽山:それもありますが、「これはす